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【連載】南アへカウントダウン!(3)初完封にも満足しない中澤

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南アフリカW杯開幕まであと90日!
[3.13 J1第2節 横浜FM3-0湘南 日産ス]

 今季初の完封を冷静に喜んだ。6日の開幕戦は後半ロスタイムの失点で敗れた横浜F・マリノス。日本代表DF中澤佑二が統率する守備陣は、その反省を生かし、3点のリードを危なげなく守り切った。

 「(湘南が)守備に人数を割いてくれて、相手の攻撃の枚数が少なくなって、マークが付きやすかった」。4-3-3の湘南はFW田原豊がほぼ1トップ気味で、中澤とDF栗原勇蔵の2人で完璧に封じ込めた。後半26分には怒涛のオーバーラップから中澤が右クロスを上げ、栗原も積極的な攻撃参加を見せるなど攻守に湘南を圧倒する試合だった。

 “俊輔効果”も実感した。MF中村俊輔の復帰初戦を「タメができるし、テンポも変えてくれる。球離れを早くしたり、タメたり、今までにない感じがした」と振り返り、守備面での貢献も指摘した。「俊輔がスライディングとかで球際に激しくいくことで、周りもいかなきゃとなる。そういうのはチームにとっていいこと」と、開幕戦に比べ、チーム全体として球際に厳しさが出たことを勝因に挙げた。

 「今日は勝ったけど、(対戦相手が)1周してみないと分からない。鹿島とかガンバとか、もっと上のチームに勝つのが目標だから」。昇格してきたばかりのチームに勝っても満足はできない。W杯ベスト4を本気で目指す岡田ジャパンの主将は、常に高い意識でJリーグも一戦一戦を戦っていく。

<写真>横浜FM・DF中澤
(取材・文 西山紘平)
※今連載ではJリーグ取材時にW杯を目指す日本代表選手を取り上げていきます

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