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[ACL]平井がハット!G大阪が今季7戦目で待望の初勝利

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[3.23 ACL第3節 アームド・フォーシズ2-4G大阪 シンガポール]

 ACLグループリーグ第3節が23日、行われ、ここまで2試合連続引き分けのガンバ大阪はアウェーでアームド・フォーシズ(シンガポール)と対戦。FW平井将生のハットトリックの活躍などで4-2で勝ち、初勝利を飾った。
 前半7分、まずは平井が先制点。前半32分に同点に追い付かれると、後半1分に平井が2点目を決めたが、後半18分に再び同点に。それでも後半25分にDF中澤聡太が勝ち越し点を奪い、同36分には平井がハットトリックを達成。4-2で粘るアームド・フォーシズを振り切り、今季公式戦7試合で待望の初勝利を挙げた。

 G大阪はGK藤ヶ谷陽介、4バックは右から加地亮、中澤聡太、高木和道、下平匠と並んだ。中盤は明神智和と橋本英郎のダブルボランチ、右に二川孝広、左に安田理大が入り、平井将生とチョ・ジェジンが2トップを組んだ。
 右足甲痛を抱えるMF遠藤保仁、20日の新潟戦(0-0)で左膝を痛めたFWルーカスは欠場。また、新潟戦で途中交代に激怒し、ユニフォームを投げ捨てるなど“造反”行為を見せたFWペドロ・ジュニオールも遠征メンバーから外された。

 G大阪は前半6分、幸先良く先制に成功した。明神のスルーパスに平井が反応。ゴール前に抜け出すと、落ち着いて右足で流し込み、先制点を奪った。

 その後も積極的なプレスから高い位置でボールを奪い、ボールをつないで相手を押し込む。前半21分には橋本のスルーパスに再び平井が抜け出すが、シュートはGK正面。同25分にチョ・ジェジン、同26分には二川と積極的にシュートを放った。

 アームド・フォーシズは最終ラインの背後のスペースへロングボールを放り込み、チャンスをうかがう。G大阪も落ち着いて対応していたが、前半32分、ワンチャンスを生かされた。カウンターからサイドを揺さぶり、最後は左クロスからFWアーワンがヘディングシュートを叩き込み、同点に追いついた。

 G大阪は前半38分、後方からのパスを平井が頭で落とし、橋本がシュート。DFに当たったこぼれ球をフリーの安田理が拾ったが、左足のシュートは大きく浮いてしまい、決定機を生かせなかった。

 1-1で折り返した後半開始からG大阪は安田理に代えてMF佐々木勇人を投入。佐々木が右MFに入り、二川が左サイドに回った。すると後半開始16秒、この采配がずばり的中する。二川の左クロスからチョ・ジェジンがGKに競り勝つと、平井がこぼれ球をヘディングで押し込み、2‐1と勝ち越した。

 一気に攻勢に出るG大阪は後半7分、佐々木の右CKから中澤、チョ・ジェジンと立て続けにシュート。同14分、中澤のロングフィードから佐々木が右サイドを抜け出すと、クロスにチョ・ジェジンが右足ボレーで合わせたが、GKがスーパーセーブ。同15分にも下平の左クロスに高木が打点の高いヘディングで合わせたが、またもGKの好セーブに阻まれた。

 再三の決定機も追加点を奪えないG大阪は後半18分、セットプレーから再び同点に追い付かれた。左サイドからのFKにDFサンドバーグがヘディングで合わせ、2-2。アームド・フォーシズが少ないチャンスをものにした。

 G大阪は後半23分、チョ・ジェジンに代えてFWゼ・カルロスを投入。そして同25分、二川の左FKのこぼれ球を中澤が右足ボレーで押し込み、3-2とみたび勝ち越しに成功する。

 後半32分にはゼ・カルロスが個人技からゴールポスト直撃のシュートを放つなど攻撃の手を緩めないG大阪は後半36分、加地の右クロスを逆サイドで受けた平井がゴール前で切り返すと、左足でニアサイドを破り、4-2。平井のハットトリックで試合を決定付けた。

 ここまで2トップが定まらず、公式戦6試合を戦って未勝利だったG大阪にとっては待望のFWの活躍。高温多湿な過酷な環境で苦しみながらも勝利を挙げ、今後の巻き返しへきっかけとなる勝ち点3を手にした。

(文 西山紘平)

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