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[ACL]川崎Fが今季初完封。崩壊守備陣を井川が救った

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[3.23 ACL第3節 川崎F4-0メルボルン・ビクトリー 等々力]

 20日の横浜FM戦で4失点するなど公式戦5試合12失点と、守備が崩壊気味だった川崎フロンターレだが、立て直した。今季Jリーグ戦3試合、ACL3試合と公式戦6試合目で初めて完封勝利をつかんだ。

 「個人的にはぜんぜん出ていなかったし、前節(横浜FM)もああいう形だったし、アピールしたいと思っていた。先発で出るからには、相手うんぬんより結果がほしかった」

 今季初めて先発した元日本代表DF井川祐輔が、笑顔で振り返った。CB陣は元日本代表DF寺田周平、成長著しい菊地光将が負傷で離脱。横浜FM戦には代わりに若手DF薗田淳が出場した。ようやく井川に白羽の矢が立った。

 この日は伊藤宏樹とCBのコンビを組み、身体能力の高さを発揮した。そもそも近年は、その高いユーティリティ性のため、SBの控えとして練習。CBで出るのは久しぶりだった。本人も「ずっとCBはやってなかったからね。感覚を確かめながらやった。ただ伊藤さんと話をして、ACLの審判はオフサイドを取ってくれないことが多いから、あまり細かいことをやらないようにしようと話していた」と、コミュニケーションを密に取って対応した。

 「守備に問題があったから、結果を求めていた。0で良かったです。こっちが1人少なくなったから、逆に守備のシュミレーションもできた」と伊藤。相手は格下ではあったが、フィジカルが売りのオーストラリア・チームを封じ、少しながらではあるが、自信を取り戻した様子。堅守を発揮し、持ち味の攻撃サッカーを展開へ-。怪我人は多いが、完封をきっかけにさらなる浮上を狙いたい。

<写真>川崎F・DF井川
(取材・文 近藤安弘)


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