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「アピールしたかった」高校選抜・小谷が会心の先制弾

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[3.25 練習試合 日本高校選抜 2-0 早稲田大]

 早稲田大GKの大活躍の前になかなか先制することのできなかった日本高校選抜。そのチームに待望のゴールをもたらしたのは、途中出場のセンターバックだった。30分×3本の練習試合で2本目開始からピッチに立ったDF小谷祐喜(関大一→関西大)はそのロスタイム、誰もの集中力が途切れそうな時間帯に前線へと駆け上がると、左サイドを突いたFW山本大貴(ルーテル学院→駒澤大)からのラストパスを右足でゴールへと押し込んだ。
 「何かアピールしてやろうと思っていた。よかった」という小谷はゴール後、歓喜の雄たけび。チームメートからの祝福に笑顔で応えていた。
 
 第88回全国高校サッカー選手権では主将・そして最終ラインの要として10年ぶり出場の関大一(大阪)に全国初勝利をもたらすと、チームを国立競技場で行われた準決勝にまで押し上げた。ただ高校選抜として臨んだ試合はここまで途中出場ばかり。出場時間は短かったがそれでも「自分の特徴は気持ちを出すプレー」というCBはこの日も闘争心あふれる動きで相手の攻撃を食い止め、ここぞの場面でゴールという最高の結果も残した。

 狙っていたアピールに成功した小谷。27日には渡欧し、ベリンツォーナ国際ユースサッカー大会(スイス)で欧州の同年代選手たちと戦う。「ガチガチいくプレーをしたい。外国人相手でも負けない。倒すだけです」とハキハキと応えた小谷。この日も見せた“関西魂”で外国人選手と渡り合う。

(取材・文 吉田太郎)

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