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18位・磐田が撃ち勝ち今季初勝利、G大阪は17位後退

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[4.4 J1第5節 磐田 4-3 G大阪 ヤマハ]

 今季ともにリーグ戦未勝利の18位・ジュビロ磐田と13位のガンバ大阪との一戦は、韓国代表MFパク・チュホの決勝ゴールにより磐田が4-3で撃ち勝った。磐田は最下位脱出。一方のG大阪は17位へ転落した。

 初勝利を懸けた点の取り合いを制したのはホームの磐田だった。この日、日本代表DF駒野友一を右太もも裏の負傷で欠いた磐田だったが前半30分、右SBの代役として今季初先発したU-20代表の山本康裕が右サイドから切れ込み強烈な左足シュート。G大阪GK藤ヶ谷陽介はストップするものの、真上に上がったこぼれ球にいち早く反応した磐田FW前田遼一が打点の高いヘディングシュートで先制ゴールを押し込んだ。

 プレッシャーの厳しい磐田に対し、中盤で思うようなサッカーのできなかったG大阪だったが、DFの背後を突いてFW平井将生やFWチョ・ジェジンが決定的なシュートを放つ。36分にはMF二川孝広が左サイドへ展開すると、左SB高木和道がすぐさまラストパス。これをニアサイドへ詰めたMF橋本英郎が合わせて1-1とした。

 追いついたG大阪は後半開始から、接触プレーで負傷したかやや動きの重いチョ・ジェジンに代えてMF佐々木勇人、DF中澤聡太に代えてDF安田理大を投入して攻撃面を強化。一方、相手の倍の数のシュートを放ちながら決定力を欠いていた磐田だったが後半9分、左サイドのMF成岡翔がPAへパスを送るとエース前田が絶妙なトラップからシュート。一度はDFにブロックされるがこぼれ球を拾うと、左サイドのゴールライン際から左足シュートをねじ込んだ。

 ただこの後、前田がドフリーで放った決定的なヘディングシュートがGKに止められるなど突き離すことのできない磐田に対してG大阪は平井が期待に応える。29分、佐々木が26分からピッチに入ったFWドドへくさびのパスを通すと、PAのドドがつないだボールを足元で受けた平井が、右サイドへ持ち出してから右足で同点ゴールを流し込む。

 磐田は直後、左SBから左MFへポジションチェンジしていたパク・チュホのゴールで三度勝ち越したが、G大阪はその1分後に自陣のMF遠藤保仁からの縦パスで抜け出した平井が右足アウトサイドで同点ゴールを決めた。

 互いが意地と攻撃力をぶつけあった大熱戦。試合を決めたのは、磐田のパク・チュホだった。後半37分、前田からのスルーパスを受けるとDFのプレッシャーにバランスを崩しながらも粘って決勝ゴール。試合後のインタビューで「ドンドン前に走っていった。いいボールが来たから決められた」と喜んだ韓国代表のV弾で磐田がようやく今季初勝利を挙げた。

(文 吉田太郎)

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