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驚異の回復で復帰の"鉄人"今野、「これからも休まずに」

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[4.10 J1第6節 F東京1-1鹿島 味スタ]

 出場の危ぶまれていたFC東京のDF今野泰幸が強行先発し、攻守に奮闘した。4日の川崎F戦で負傷。左足側底筋挫傷で全治約1~2週間と診断され、5日からの日本代表合宿も辞退を余儀なくされたが、驚異的な回復力を見せ、1週間で復帰にこぎつけた。

 「自分でもビックリするぐらい驚異の回復をしたので。川崎戦が終わったときは厳しいかなと思ったし、2、3日は厳しいなと。でも、4日目ぐらいに急激によくなった」。前日練習から合流し、復調をアピールすると、城福浩監督は迷わず今野を先発に抜擢した。

 「出たかったし、自分的には行きたかった。でも最終決断をするのは監督。先発で使ってくれて、やってやろうと思っていた」。前半3分にはCKのチャンスからPA内でMF野沢拓也に倒され、PKを獲得。先制点を演出した。

 守備でも体を張り続け、1失点は喫したものの、負傷明けとは思えないパフォーマンスを披露。「ケガでサッカーができないのが一番苦しいし、出ない方が緊張する。健康でサッカーをやれていることが一番幸せなんだなって、短い期間だったけど、そう思った。僕は試合に出たいし、これからも休まずやっていきたい」と力説した。

 ケガにも強い“鉄人”ぶりは、試合を視察した日本代表の岡田武史監督に対しても強烈なアピールになったはず。どんな状況でもブレることのない抜群の安定感は、リーグタイトルを目指すF東京はもちろん、W杯を戦う日本代表にとっても大きな力になる。

<写真>F東京DF今野
(取材・文 西山紘平)

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