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あご骨折の憲剛が復帰後初先発。「ちょっと緊張した」

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[4.24 J1第8節 川崎F3-0神戸 等々力]

 川崎フロンターレのMF中村憲剛が下あご骨折から復帰後、初めて先発し、後半ロスタイムに交代するまで91分間プレーした。

 「ちょっと緊張したかな。スタジアムにくるときからドキドキしていた。並んで(ピッチに)入るのも等々力は初めてだからちょっと緊張しましたね。ロスタイムに交代も91分間出た? 最後までやるつもりだったけど、それは監督の判断。ゴールを取りたかった」

 自身の課題としている得点は上げられなかったが、後半4分にはハイボールを懸案だったヘディングで鄭大世につなぎ、黒津勝の2点目の起点となった。「ヘディング? 全然意識してなかった。大丈夫でしょう」と手ごたえを口にした。ただ、まだ完全に恐怖心がいえたわけではなさそうで「あとは(競り合いで)フィフティー・フィフティーの状況でやれるかどうか」と課題も口にした。

 この日はマークも激しく、まだ絶好調といえる内容ではなかったが、フル出場できたことは大きい。何より、チーム全体が勢いづいた。FW鄭大世も「良くも悪くもフロンターレは憲剛さんのチーム。谷口や田坂が悪いとかではなく、(憲剛にボールが)入ったら(選手の動きだしに)スイッチが入る。動き出しが速くなって、可能性が生まれる」と語っている。

 憲剛は「予定よりだいぶ早く戻れているので、あとは自分のプレーを90分間やること。メリハリをつけてやれればいいかなと思う」。W杯メンバー発表まで、あと3試合。下馬評では憲剛は選出が有力と思われるが、気は抜かない。怪我する前の、いやそれ以上のパフォーマンスを見せて、当確ランプを灯すつもりだ。

(取材・文 近藤安弘)

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