beacon

[ACL]宇佐美先制もロスタイムに悪夢…G大阪は2位通過

このエントリーをはてなブックマークに追加
[4.27 ACL第6節 河南建業1-1G大阪 鄭州]

 ACLは27日、グループリーグ最終節を行い、G組ではガンバ大阪がアウェーで河南建業(中国)と対戦し、1-1で引き分けた。すでに2位以内が確定しているG大阪は勝てば首位突破が決まる一戦。前半39分、MF宇佐美貴史のゴールで先制したが、後半ロスタイムに同点ゴールを喫した。この結果、G大阪は2位通過となり、5月11日の決勝トーナメント1回戦で城南一和(韓国)とアウェーで対戦する。

 MF遠藤保仁、DF山口智が遠征メンバーから外れたG大阪はDF加地亮、MF二川孝広、MF明神智和もベンチスタートとなった。システムは4-4-2で、GK藤ヶ谷陽介、4バックは右から安田理大、中澤聡太、高木和道、下平匠。中盤はダイヤモンド型で、1ボランチに武井択也、右に佐々木勇人、左に宇佐美貴史、トップ下にルーカスが入り、前線は星原健太と大塚翔平の2トップだった。

 ホームの後押しを受ける河南は積極的な立ち上がりを見せ、攻守の目まぐるしく変わる激しい展開となった。G大阪は前半24分、星原が左サイドからドリブルで仕掛け、中央の宇佐美に横パス。宇佐美はドリブルで持ち込み、右足で狙ったが、シュートは上に浮いた。

 前半36分には佐々木のFKにルーカスが合わせたが、GKが好セーブ。それでも攻撃の圧力を強めるG大阪は同39分、ついに均衡を破った。

 宇佐美がルーカスとのワンツーで抜け出すと、PAのわずか外側から右足で狙い、きれいな軌道を描いたボールがゴールネットを揺らす。Jリーグ初ゴールを決めた24日のF東京戦に続く宇佐美の公式戦2戦連発でG大阪が先制した。

 1点リードで折り返した後半6分にはMF徐洋(シュウ・ヤン)にPA内への進入を許し、左足でシュートを打たれたが、GK藤ヶ谷が好セーブ。G大阪もチャンスをつくり、後半15分には佐々木の右クロスを受けた星原が反転しながらシュートを打ったが、枠を捉え切れなかった。

 G大阪は後半21分、ルーカスと大塚に代えてMF二川孝広、MF明神智和を投入。二川は左MF、明神はボランチに入り、宇佐美がFWにポジションを上げ、中盤がボックス型の4-4-2にシフトした。

 1-0のまま試合は膠着状態に入る。G大阪は勝てば1位通過だが、もしも追い付かれれば、すでに水原三星(韓国)が最終戦に勝っていたため2位通過となる。緊張感の漂う試合は後半ロスタイムに悪夢が待っていた。

 右サイド後方からMFヘ・ビンがゴール前に放り込んだボールがPA内でフリーになっていたDFソン・テイムに渡る。ソンのシュートはキックミスにも見えたが、チップキックのようになってふわりと浮いたボールはGK藤ヶ谷の頭上を越え、ゴールマウスへ。

 結局、1-1の引き分けで試合終了となり、あと一歩のところで勝利を逃したG大阪はG組2位での通過が決定。5月11日の決勝トーナメント1回戦で、E組1位が決まっている城南一和(韓国)とアウェーで対戦することになった。

(文 西山紘平)

▼関連リンク
ACL2010特設ページ

TOP