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京都はエースを先発から外す粗治療も5戦連続勝ち星なし・・・

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[5.1 J1第9節 大宮2-1京都 NACK]

 京都サンガF.C.はエースFW柳沢敦を今季初めてスタメンから外す粗治療を行ったが、2連敗でリーグ戦5試合連続(1分け4敗)で白星から見放された。

 17歳FW宮吉拓実、FWドゥトラをリーグ戦初先発させたが、決定打は少なく、ゴールはDF郭泰輝の1点のみ。守備面でもサイドからのクロスで簡単に2失点するなど、集中力を欠いた。後半31分から柳沢を投入し、流れは作ったが、あと一歩、及ばなかった。

 加藤久監督は「今日のゲーム立ち上がりは不用意に失点して、2点とも人がいながら簡単にやられてしまった。その辺は、気持ちの問題と片付けてはいけないんでしょうけど、少し弱気になっているところにボールが来て、対処できないというところが出たかなと。組織的な問題というよりも、個人の対応の能力、そこが問題だったと思う」と守備のほころびを嘆いた。

 エースを初めて先発から外したことについては「ここのところ、試合の状況を見てました。宮吉、ドゥトラの状態も上がっていましたので。ヤナギ(柳沢)を、後半相手がへばった状態で使うというのも、シーズンが始まる前からオプションとして考えていた。もちろん前の何試合かで彼自身がゴールチャンスを作りシュートをたくさん打つ状況であれば違ったが、少しエネルギーが落ちていたという部分があった」と説明した。

 いずれにせよ、エースを先発から外しての敗戦は痛い限り。戦力はまずまず整っているだけに下位低迷は悔しい。指揮官は「こういう状況は我慢強さを発揮して解決するしかない。チームとして、やろうとしていることを継続しつつ、個々の対応というか、そういう課題を根気よく修正していくしかない」とチームを再整備して巻き返しを図ることを誓った。

(取材・文 近藤安弘)

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