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日本vsコートジボワール 試合後の選手コメント

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[6.4 国際親善試合 日本0-2コートジボワール シオン]

 日本代表は4日、スイス・シオンでW杯南アフリカ大会前最後の強化試合を行い、コートジボワールに0-2で敗れた。現在のベストメンバーで臨んだが、前半13分、FWディディエ・ドログバの直接FKからオウンゴールで先制点を許すと、メンバーを入れ替えた後半もFKからDFコロ・トゥレに追加点を決められた。
以下、試合後の選手コメント

●FW岡崎慎司(清水)
「シュートを打ててない。もっとダイレクトのパスもほしかったけど、自分も厳しい中でもしっかりキープしないといけない。自分のところでおさめれば、前に行く力も出てくる。まだまだ未熟」
―身体能力の差を感じた?
「アフリカのチームとできたことはよかった。集中が切れるという甘さも見れた。個々の差はある。日本がやることは1つだと思うし、助け合って戦わないと勝てない」

●FW森本貴幸(カターニア)
―コートジボワールの印象は?
「体も強いし、チームとして組織されているなと思った。相手がどこでも自分のやることは変わらない。負けている状況で入って、勝ちに行くために点が欲しかったところで取れなかったので…。守備はほんとにいいと思うので、攻撃のところでやり方をしっかり確認して、詰めていきたい」
―駒野のクロスをヘディングで落とした場面は?
「(駒野が)蹴る前に長谷部さんが見えたので、走ってると思って出したけど、ずれていた。みんな体力がない時間帯。みんなきついと思うし、自分が1回トラップして受けるべきだった。当たり負けた感じもしなかったし、普通通りにできた」

●MF本田圭佑(CSKAモスクワ)
「結果は結果。しっかり受け止めたい。どういう風にやっていくべきか、個人的には見えたシーンもいくつかあった。結果は出なかったけど。嫌なところを突くのが唯一の手だし、分かっているところでつないでいても、相手は崩れない。逆にプレッシャーを受けてボールを取られてカウンターになる。シンプルに回したときには、いい感じでセンタリングも上げられていた。そういう形が何回か出た」
―こぼれ球からシュートも打ったが?
「あとはミドルシュート。つないでいると、相手も出てこなくなって、チャンスになる。それとサイドかな」
―枠内シュートが少なかったが?
「逆に考えても、コートジボワールもそんなになかったと思う。レベルの高い試合では、お互いにそんなにチャンスをつくれない。枠に行くときは逆にゴールになる」
―チームとして手応えをつかめてきている?
「確実に1つ1つ積み重ねてきていると思う。もちろん悪いところもあったけど、いいところも受け止めて。ここまで来たら全員でポジティブに考えていくしかない。みんな負けると思ってるんでしょ? だったら“負けてもともと”という考え方だって、持ちようによってはありだと思う。少ない可能性を高めていくというか、セットプレーも1つの武器だし。それが入ってしまえば勝てるかもしれないし。今日みたいに簡単に失点したらダメだけど。バルサとやるわけじゃない。オレらよりは強いけど、突け入る隙はある。あとは思い切って、自分たちの持っているものを全部出すだけ」

●MF大久保嘉人(神戸)
「サイドでもらって勝負を仕掛けるというのが全然ない。残念。ゴール前でチャンスがない。それだときつい。もっともっと前に当てないと。揺さぶれてもないし、素直にやっている。焦らずにキープすれば、やれると思っていたけど、左サイドを全然使えないから、張っていても意味ないし」
―コンディションが上がれば解決する?
「どうでしょうかね。分からない。こういう相手だと、つぶされると思ってやっている。勇気を持ってやれれば。サイドも空いてたんだから、使っていければよかった」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
―トップ下で先発したが?
「悪くはなかったけど、最後のところでチャンスをつくれなかった。もっと自分から仕掛けたりしないといけないなと思った。局面、球際で負けていた。1対1の9割は負けていた。これではサッカーにならない」
―4連敗でチームの雰囲気も悪くなるのでは?
「そう言われれば、そうだと思うけど、今日までに出た課題をどう修正していくかだと思う」

●MF中村俊輔(横浜FM)
「この間もオウンゴールで、今日もオウンゴールとセットプレー。だからで終わらせちゃいけない。やっぱり0点だし」
―攻撃の形が見えなかった。
「パスの本数を少なくいくのが一番いいと思う。(遅攻か速攻か)臨機応変さも大事だけど、あれぐらいの相手になると、両方というのは難しい」
―個人的な手応えは?
「オレは自分の形があるから。右で持って、岡ちゃん(岡崎)が裏に出たり。一発の形が本番では絶対必要。相手が厳しく来ても通用するようなパイプというか。アジアでは勝てても、使えないラインになっていたりする」
―カメルーン戦までに大事なことは?
「チームとして? 4-1-4-1とかハセ(長谷部)を前に置くとか、結構いじっているけど、そこまで機能しているとは…。阿部ちゃんが守備的にいることでブロックはできているけど、その分、ビルドアップはしづらい。何を取るかだと思う。どこかを信じてやっていくしかない」
―W杯に向けていいシミュレーションになっている?
「なってると思うよ。オレはドイツのときよりいいと思ってる」
―枠内シュートが1本だった。
「それはまずいね。それは勝てない。何を取るかだと思う。自分たちの理想を多少捨ててでもブロックをつくってやるわけだから」
―ドイツのときよりいいというのは?
「自分たちが通じないものとか、これはそこそこいけるとか、これは全然とか、そういう相手の力が知れたこと。その上でこれから3試合をどう戦うかだから」

●MF中村憲剛(川崎F)
「間、間にポジションが取れても、相手はしっかり9人がポジションを取って、1トップを残してやってきた。受けてはたいてというのが1回じゃ崩れない。1人が2回、3回、なおかつ2人、3人で連動しないと難しい」

●MF稲本潤一(川崎F)
「アイデアなり、2列目からのフリーランニングを増やさないといけない。運動量の部分は、こっちできつい練習をしてきた中での試合だったから、前に行く力がなかったかもしれないけど、そういう意識をもっと持つことも必要」

●DF長友佑都(F東京)
「球際でなかなかボールを取れなかった。流れの中ではそこまでシュートまでやられてない気もしたけど、結局、セットプレーでやられているので」
―球際が大事だった?
「そこで勝てないと。せめて五分五分にしないと勝てない。相手のパス回しにはそんな強引さはなかった。本番ではもっと来ると思うし、それでも今日は取れなかったわけだから。球際はもちろんだけど、チームとして穴をつくらないというか。しっかり取り組んでいかないと。相手に回されて、ボールを取るのが精一杯で、取ったあとに人数をかけられなかった」
―もう少しサイドバックのオーバーラップも必要?
「キープできて、タメができれば、サイドバックも上がれるけど、中途半端なタイミングでは上がれない。取ったあとのボール、マイボールの時間を増やしていかないと。今日みたいにすぐ取られて、また相手のボールになると、なかなか自分たちの時間がつくれない」

●DF今野泰幸(F東京)
―右ひざの状態は?
「今はアイシングするしかない。最悪は免れたと思う。あとは自分の回復次第。試合に出たいし、出られなくてもチームを助けたい。どんな治療でも全力でやりたい」

●DF田中マルクス闘莉王(名古屋)
―オウンゴールのシーンは?
「来るとは思わなかった」
―流れの中では失点していないが?
「相手が強かった。ボールを取りに行っても取れないし、相手が背負って持ったときも取れない。本当に強い相手だった。W杯じゃなかったことがよかった。それだけ。すごいと思うよ、このチーム。決勝まで行くんじゃないかというぐらい強かった。先に失点したのがよくなかったし、自分たちのミスも多かった。久々にボールを回されて、取れるところもなくて。相手はスペースも上手く使っていたし、フリーなところにパスを出してきた。ビデオを見て勉強してやっていきたい」

●DF駒野友一(磐田)
―急に出番が来たが?
「負けている状況だったので、前に行くことを考えて、攻撃になったら積極的に行こうと思っていた。球際が強かったし、やっぱりフィジカルは強かった。予想通りと言えば予想通りだけど、球際で負けないことが一番大事だと思う」

(取材・文 西山紘平)

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