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W杯監督インタビュー:カメルーン監督ポール・ル・グエン

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ゲキサカでは本日よりW杯に出場する日本以外の全31チーム監督インタビューを掲載していきます。日本の岡田監督は日々の取材記事をチェックしてください!!
W杯監督インタビュー第1回目は日本がW杯で初戦で戦うカメルーン代表を率いるポール・ル・グエン監督です。

─今回のW杯で、カメルーン代表はヨーロッパの古豪オランダ、北欧の強豪デンマーク、そしてアジアの王者日本代表と同じグループに入っています。このグループをどのように分析しますか?
「非常に大変なグループだと思います。オランダは非常に強いチームですから、グループ1位の成績を獲得することでしょう。オランダ以外にもう一つチームがグループリーグを突破することができます。我々はデンマーク、日本との間で熾烈な争いを繰り広げることになるでしょう。私は(カメルーンが試合を行う)ブルームフォンテーンを良く知っています。レンジャーズ(スコットランド)にいたとき、ここに来たことがあります。また、デンマーク代表の選手の大部分を知っています。彼らは卓越した才能の持ち主であることは知っているが、全体的に言えばやはり彼らへの理解は不足しているように思います」

─日本代表についてはどうでしょうか。これまで監督は、日本代表について「あまり知らない」とコメントしていますが、W杯初戦でカメルーン代表は日本代表と対戦することになります。
「日本代表については、全く知識がないですね。非常に素晴らしいチームであることは知っていますし、何人かの選手の名前は知っているかもしれません。我々は日本代表に勝ちたいと思っています。W杯の初戦は最も重要な試合です。アフリカでの試合ですから、サポーターの応援が得られると思います」

─日本代表の選手では誰をご存知ですか。4月7日に行われたUEFAチャンピオンズリーグでインテルがCSKAモスクワと戦ったアウェー戦では、本田圭佑に注目していましたね。
「あまり多くのことは知りませんが、中村俊輔は知っています。かつてレンジャーズの監督をしていたときに、彼とは試合で何度か対戦しています。彼は非常に才能のある選手ですし、我々が最も注意しなければならない選手です。CSKAモスクワの本田についても研究したことがあります。彼は技術力のある選手です。私は早い時期から彼のプレーに注目していました」

─カメルーン代表についてお話を聞かせてください。監督就任後、チームの成績はうなぎのぼり、6回目のW杯本大会出場を果たしました。
「カメルーン代表については、非常に優れた選手がいると同時に、精神的なコンディションも非常に高いレベルに保っています。私が監督になってから、チームは際立った進歩を見せています。選手はアフリカで試合ができることに非常に大きな栄誉を感じ、モチベーションも高まっています」

─一方で今年初めに行われたアフリカ選手権では、カメルーン代表の成績はあまり芳しくなく、準々決勝では1-3でエジプト代表に敗れています。当時、カメルーン国内では監督更迭の声もありましたが?
「監督を辞めることを考えたことはありません。カメルーン代表は既にコンディションを整え、試合に備えていました。私は引き続きやらなければならないのです。アフリカ選手権でのカメルーン代表のプレーを総括して、その後の試合、とりわけW杯南アフリカ大会に向けて調整してきました。今年の2月から3月の間に、私はヨーロッパのクラブでプレーする全てのカメルーン籍の選手の状況を把握し、カメルーン国内でプレーする選手も観察しました」

─最後に、カメルーン代表の出場メンバーを紹介してください。監督就任後、キャプテンマークをリゴベール・ソングからサミュエル・エトーに渡しましたが、これはどんな目的からですか。
「エトーにバルセロナ(スペイン)のときのようなベストの状態で実力を発揮して欲しいのです。彼はカメルーン代表が相手ゴールにシュートを決めるための重要な“コマ”なのです。現在、W杯の先発メンバーについて、私の頭の中には、すでに初歩的な構想ができています」

<写真>カメルーンを率いるポール・ル・グエン

(取材・文 馬徳興・傅亜雨?殘・・・・詞・・・洫

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