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W杯監督インタビュー:オーストラリア監督ピム・ファーベク

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W杯出場国の監督インタビュー第3回目はJリーグファンにもおなじみ!?オーストラリア代表を率いるピム・ファーベク監督。

─オーストラリアは、ドイツ、ガーナ及びセルビアと同じグループDに入りました。グループ内の形勢をどのように考えていますか。
「これより良いグループもないし、これより悪いグループもないですね。初戦でドイツと対戦しますが、これは我々にとっては偉大なる挑戦と言えます。ガーナ代表はフィジカル面での強みはありますが、それでもガーナ代表との対戦には自信があります。オーストラリア代表はガーナ代表に4勝2分の成績。これまで負けたことがないので、戦いやすいと思います。また、セルビア代表は、予選リーグでフランス代表に勝ち、自力でW杯本大会出場を決めていて、実力があり強敵であると言えます。どの試合もオーストラリア代表にとっては「挑戦」であり、どのような状況でも果敢に戦わなければならないと思っています」

─最初の試合はグループ内では最強のドイツ代表との対戦ですが、この試合に負けてしまうと、選手の士気に影響することが心配されますが、勝算はありますか?
「ドイツ代表は目下、世界最強の代表チームの一つです。その相手と試合ができることは、非常に光栄なことです。ただ、グループリーグの初戦でこのような強敵に立ち向かわなければならない、というだけのことです。私自身、ドイツ代表をよく理解しており、強敵に勝つのは非常に難しいことだと思います。多くのスーパースターを抱えながらもスーパースターだけに頼らないところが、ドイツ代表の最大の強みだと思います」

─オーストラリア代表がグループリーグを突破する可能性はどれくらいありますか。どの対戦相手に勝ち目がありますか?
「グループリーグで我々が対戦するのはいずれも実力がある代表チームばかりですが、我々としては積極的に勝ちを狙っていく意気込みを持ち続けなければならないと思います。グループリーグを突破するための準備を万端に整えます。ドイツ代表との対戦の後、4日から5日後にガーナ代表と対戦することになります。これは非常に重要なポイントです。そして選手に伝えたいことは、どの試合も苦戦が予想されますが、常に試合に備えた準備を整えた上で、試合に臨まなければならない、ということです。どの代表チームに勝ち目があるか、ということは考えたことはありません。W杯ですから、全ての代表チームが真剣に準備をして臨みます。我々もしっかり準備をすれば、いずれかの試合で勝利を収めることができるかも知れません」

─監督は、これまでにオーストラリア代表がW杯南アフリカ大会でベスト8入りすることを望んでいると仰っていましたが、この目標は変わりませんか?
「オーストラリア代表にとってはベスト8よりもベスト16入りを目指すほうが現実的かも知れません。当然ながら、選手は準々決勝でイングランド代表と対戦できれば嬉しいです。我々の選手の中にはイングランドでプレーをする選手も多く、イングランドとは深いつながりがありますから」

─前回のW杯後、オーストラリアはアジアサッカー連盟に加盟しました。新たに加盟したアジアのサッカーについて、どのように見ていますか。
「W杯予選では大変苦戦を強いられました。例えば、中国代表とのアウェーゲーム、日本代表とのアウェーゲームでは何とか勝利を収めることができました。代表チームも、このような対戦では、試合の醍醐味を味わうことができました。W杯の試合では更なる苦戦が予想されますが、オーストラリア代表は強敵を恐れず、強敵であればあるほどしっかり対戦準備をして試合に臨みたいと思います」

(取材・文 馬徳興・傅亜雨?殘・・・・詞・・・洫

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