beacon

W杯監督インタビュー:ドイツ代表ヨアヒム・レーブ

このエントリーをはてなブックマークに追加

W杯出場チーム監督インタビューの第8回目は優勝候補にもあげられる、ドイツ代表を率いる戦術家ヨアヒム・レーブ監督。ミヒャエル・バラックの欠場が泣き所となるか、災い転じて福となすか?

─5月に行われたイングランドFAカップの決勝戦で、ドイツ代表キャプテンのミヒャエル・バラックは、相手代表のケビン・プリンス・ボアテングがのファウルで負傷し、今回のW杯に出場できなくなりました。ドイツ代表にとってどのような影響をもたらすとお考えですか?
「間違いなく、このニュースを聞いたときは大変驚き、非常に心配しました。バラックのような世界レベルのスター選手は我々のチームにおいてカリスマ性のある役割を演じるからです。バラックは試合中であるか否かを問わず、若い代表チームのなかで替えの効かない役割を担っています。しかし、我々は依然としてW杯で好成績を残す自信があります。このような大きな大会は経験の乏しい若い選手を急速に成長させてくれるはずです」
─二重国籍を持つケビン・プリンス・ボアテングはドイツ代表と深いつながりがありますが、彼は最終的にドイツ代表を選んでW杯を勝ち抜くのではなく、ガーナ代表を選びました。バラックとの不仲が原因とのことですが、弟のジェローム・ボアテングは、ドイツ代表チームで練習を重ねています。このことは、ドイツ代表の士気に影響する可能性がありますか?
「ジェロームはこの件とは全く無関係です。ジェロームをこの事件に巻き込むことはやめてもらいたいですね。当然ながら、彼が最終的にドイツ代表として出場したいのであれば、ドイツ代表の出場メンバーに残る最終審査に合格しなければなりません(この取材後、最終登録メンバー23人の中に選ばれた)」

─W杯南アフリカ大会のセキュリティ問題に関心が高まっています。これまでにバイエルンのハーネス名誉会長は、ワールドカップの開催権を南アフリカに引き渡したこと自体が間違いであったと述べています。更に、ドイツ代表選手と監督のためにボディガード及び防弾チョッキを用意したいという会社も数社名乗り出ています。監督は、ご自身と選手たちのセキュリティ問題をどのようにお考えですか?
「セキュリティ問題は確かに我々が関心を寄せている話題です。南アフリカの警察は、空港からホテルまで、ホテルからスタジアムまで、ホテルから観光地やリラクゼーション施設まで等の全ての道路でパトロールと監視を実施することを約束し、全ての参加者の安全を確実に保障するとしています。ですから、我々は防弾チョッキを着て南アフリカに行くことはありません。そうする必要はないからです」

─現在のドイツ代表のメンバーの中で、FWがまだ良いコンディションではないようです。ケルンのルーカス・ポドルスキはシーズン中に27試合に出場したものの2ゴールしかありません。この成績はFWとしてはかなり酷い結果と思います。ポドルスキをどのように見ていますか?
「ルーカスは最短時間でレベルアップするために様々な分野で努力する必要があります。開幕までの間にルーカスには個別のトレーニング計画を実施し、毎日彼のレベルアップを促します。彼がW杯中には昔日の“ポルディ王子”(サポーターからの愛称)に戻れると、私は信じています。ルーカスは非常に高い攻撃力を持っている選手です」

(取材・文 馬徳興・傅亜雨?殘・・・・詞・・・洫

▼関連リンク
W杯南アフリカ大会特集
全監督インタビューリスト
W杯最強ガイドブック
└最終登録メンバーにアップデータ付き

TOP