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W杯監督インタビュー:アメリカ代表ボブ・ブラッドリー

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W杯出場チーム監督インタビューの第22回目はアメリカ代表ボブ・ブラッドリー監督。最強の的イングランド対策にも余念がない模様。

―前回のW杯でアメリカ代表は、グループリーグで1勝2敗という残念な結果に終わりました。しかし、現在のアメリカ代表のメンバーはこれまでになく充実しています。今回のW杯南アフリカ大会でのアメリカ代表には、どんな結果が期待できるでしょうか?
「多くの人は、2006年のW杯ドイツ大会における我々のプレーは残念なものだったと考えていますが、今、我々は自らの手で借りを返すチャンスを手にしました。我々の目標は2006年のW杯の雪辱を果たすことです」

―昨年6月に開催されたコンフェデレーションズカップで、アメリカ代表は決勝戦までまっしぐらに勝ち進み、準決勝で勢いに乗っていたスペイン代表を破るとともに、スペイン代表の14連勝記録をストップさせました。これはアメリカ代表のコンディションが良くなっていることを示しているのでしょうか?
「あのチームワークによる勝利には興奮しました。スペイン代表のような強敵を破って決勝に進むというのは簡単なことではありません。我々は試合の中で最大限確実なプレーをしますし、そうしなければなりません。どの選手もよくやっていますし、いい感触を得ています。選手のコンディションも良く、W杯のために全ての準備をしていきます」

―調整状況はいかがですか。アメリカ代表はグループリーグで古豪イングランドと対戦しますが、準備はできていますか。どのような戦術を使うつもりですか?
「グループリーグの初戦はイングランド戦ですが、チームを率いて良いスタートを切りたいと思っています。試合では、ウェイン・ルーニーをしっかりマークすることが、スリー・ライオンズとの戦いでの最重要任務です。ルーニーのようなレベルの選手はしっかり見張っていなければならず、時々刻々戦わなければなりません。彼は危険な戦士であり、怖い選手です」

―ある情報では、マンチェスター・Uのアレックス・ファーガソン監督のサポートを受け、イングランド代表選手に関する最新資料を獲得し、イングランドサッカーを封じる良策も見つけたということですが、本当ですか?
「最近、ヨーロッパに何度も足を運び、多くの監督と会いました。私は、至近距離から選手のトレーニングの様子を見たり、監督やコーチたちとアメリカ代表の選手について意見交換をしたりするチャンスを非常に大切にしています。イングランドでは、一部の監督から、アメリカ代表を応援すると言われましたよ。お分かりでしょうが、もともとイングランド人ではない人たちです。ファーガソンは何度もユナイテッドのトレーニングを見せてくれました。このため、私は至近距離からルーニーやリオ・ファーディナンドらのトレーニング状態を見ることができました」

―トレーニングには4名の選手がケガのため参加していませんが、これにはイングランド・プレミアムリーグで8年間プレーしているゴールキーパーのティム・ハワードが含まれています。もう一人の負傷者は、自分でボールを使った軽い運動をしている状態です。チーム内のケガの状況について、どう思われますか?
「長いシーズンが終わったばかりですから、負傷者がいるのは正常なことです。今すぐに全員のコンディションを完全に調整する必要はありません。全ては万が一に備えるためです。我々の専門チームならびにサポートスタッフがトレーニング期間中に負傷者に対する評価をし、治療を行います」

(取材・文 馬徳興・傅亜雨?殘・・・・詞・・・洫

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