beacon

W杯監督インタビュー:ポルトガル代表カルロス・メイロス

このエントリーをはてなブックマークに追加

W杯出場チーム監督インタビューの第28回はポルトガル代表を率いるカルロス・ケイロス監督。「死の組」Gグループに入ったポルトガルを、C・ロナウドをどのように導くのか?

―監督はモザンビーク出身で、かつて南アフリカ代表を率いて2002年日韓W杯に出場した経験があります。そして、今回はポルトガル代表を率いて南アフリカに行くわけですが、監督のご経験でポルトガル代表を勝利に導くことができるでしょうか?
「私と南アフリカとは切っても切れない縁があります。だからこそ私は南アフリカで好成績をあげることができるものと信じています。南アフリカでの試合の際には、かつて南アフリカで積んだ経験が重要な役割を果たしてくれます。私は人やその国の風習を含む南アフリカの国のことを理解しています。そして最も重要なのは私が南アフリカの環境を良く知っているということです。ですから、私のチームが試合をする時、南アフリカへの不適応から良いプレーができないということはあり得ません」

―現時点でのチームの調整状況はいかがですか。まだ改善すべき点がありますか?
「チームは毎日進歩しています。細かいところまで全てにわたり念入りに準備をしていますし、我々はチームワークの良いチームです。しかし、残された課題もすこしあります。例えば、選手たちのコンディションを如何に保つかなどです。当然ながら、対戦相手によって異なる戦術を採用しなければならないという点も、頭の痛い問題です。選手たちが負傷しないように神に祈るばかりです。チームの今後について深く理解しなければ望むべく成績はあげられませんが、これは選手が負傷せず、良いコンディションを保つことが大前提となります」

―W杯欧州予選で、ポルトガル代表は最終的にプレーオフでボスニア・ヘルツェゴビナ代表を破り、ギリギリのところで本大会への出場を果たしました。このことは、ポルトガル代表全体に警鐘を鳴らしたのではありませんか?
「予選リーグで苦戦することは決して悪いことではありません。ボスニア・ヘルツェゴビナ代表との試合前に、私は我々のチームが勝利を勝ち取り、最終的に予選を突破できると信じていましたし、選手たちに対しても、『これまでの数試合の結果は、我々の本当の実力ではない。堅い信念を持てば、我々は勝利を勝ち取る力がある』と話してきました。そして、もし南アフリカで苦戦を強いられたとしても、堅い信念を持つことで、最終的に勝利を勝ち取ることができると信じています」

―ポルトガル代表のスーパースターであるクリスティアーノ・ロナウドは予選では期待通りのプレーが見せられず、12試合のうち5試合を欠場し、得点も決められませんでした。彼のコンディションをどう見ていますか?
「クリスティアーノ・ロナウドはポルトガル代表のためにもっと大きく貢献できると信じています。過去2シーズンにおいて、彼はケガの影響を受けましたが、それでも彼のプレーは依然として素晴らしいと言えます。彼はポルトガル代表では史上第7位の得点王で、過去69試合で22ゴールをあげています。私から見れば、彼が予選で苦しんだことはかえって良いことだと思います。彼自身にとってもチーム全体にとっても前進するための活力となるからです」

―ポルトガル代表は、現在FIFAランキング第3位であり、優勝候補と言えますが、ポルトガル代表が振り分けられたグループの対戦相手も非常に強いチームです。その中には5回の優勝を誇るブラジル代表が含まれていますが、グループリーグの形勢をどのように見ていますか?
「今回のW杯で最も厳しいグループでしょう。ちょっとした不注意のために大きな代償を支払わなければならない結果になりますから。グループリーグの試合に精神を集中させなければなりません。ブラジルは非常に強い対戦相手ですが、勝利することが不可能ではありません。コートジボワールは勢いに乗っていますから、気を抜くことはできません。また、北朝鮮代表は、国際試合への出場が少なくので、あまり良く知らないということにも注意が必要です」

(取材・文 馬徳興・傅亜雨?殘・・・・詞・・・洫

▼関連リンク
W杯南アフリカ大会特集
全監督インタビューリスト
W杯最強ガイドブック
└最終登録メンバーにアップデータ付き

TOP