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チリ、スイスの無失点時間記録を止めて勝利

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[6・21 10年W杯GL・H組 チリ1-1スイス ネルソン・マンデラ・ベイ]

 10年W杯は21日、ネルソン・マンデラ・ベイでGL・H組第2戦のチリ-スイス戦が行われ、チリが1-0の勝利を収めた。

 チリは3-4-3システム。GKはクラウディオ・ブラボ。3バックはワルド・ポンセ、ガリー・メデル、そして今大会初先発のゴンサロ・ハラ。中盤はアンカーにカルロス・カルモナが入り、右にマウリシオ・イスラ、左にアルトゥロ・ビダル。トップ下にマティアス・フェルナンデスで、3トップは右ウィングにアレクシス・サンチェス、左ウィングにジャン・ボセジュール、ワントップには負傷から明けたウンベルト・スアソが入っている。なお、第1戦先発だったロドリゴ・ミジャルとホルヘ・バルディビアはベンチスタートとなっている。

 対するスイスは初戦と同じ4-4-2システム。GKディエゴ・ベナリオ、DFラインは右からステファン・リヒトシュタイナー、負傷したフィリップ・センデロスに代わりスティーブ・フォン・ベルゲン、ステファン・グリヒティング、レト・ツィーグラーが並ぶ。中盤守備的な位置にギョクハン・インレルベンジャミン・フッゲル、右MFに初戦のトランクイロ・バルネッタに代わりバロン・ベーラミ、左MFにジェルソン・フェルナンデス、FWは2トップでブレイズ・ヌクフォと負傷明けのアレクサンダー・フライで、初戦先発のエレン・デルディヨクはベンチとなった。なお。スイスは後半22分まで無失点でしのげば、W杯無失点時間記録を更新することとなる。

 試合は前半31分、スイスはバロン・ベーラミが競り合ったジャン・ボセジュールに肘を振ったとして一発退場。10人での戦いを強いられるが、FWアレクサンダー・フライに代えてMFトランクイロ・バルネッタを投入するなど守備を固めて無失点で前半を終えた。

 後半に入ると、チリはアルトゥロ・ビダルとウンベルト・スアソに代えてマルク・ゴンサレスとホルヘ・バルディビアを、さらに同20分にはマティアス・フェルナンデスに代えてエステバン・パレデスを投入。10人のスイスを攻め立てた。

 しかし、スイスもGKディエゴ・ベナリオを中心とした堅い守備陣でチリの攻撃を跳ね返す。後半11分には最終ラインでステファン・グリヒティングがボールを奪われピンチを招くが、アレクシス・サンチェスのシュートはベナリオが身体を張って防いだ。

 そして迎えた後半23分、スイスはイタリアが持つW杯無失点時間記録の550分間を更新する快挙を達成した。

 しかし後半30分、その無失点記録もすぐに途絶えることとなる。チリはバルディビアのスルーパスに抜け出したパレデスが右サイドからゴール前にクロス。これをM・ゴンサレスがヘディングで叩き込み、チリが交代選手3人のコンビネーションで待望の先制点を奪った。

 試合はその後、両チームともにチャンスを作るも最後の決定機を欠き、1-0のまま終了。チリは連勝を収め、H組の首位に浮上した。

 勝利を収めたチリは、25日に最終戦でスペインと対戦。一方、敗れたスイスはGL突破を懸けて、同日にホンジュラスと対戦する。

<写真>決勝点を決めたチリMF、M・ゴンサレス
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