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ポルトガルがブラジルに引き分け『死のグループ』突破!

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[6.25 10年W杯GL・G組 ポルトガル0-0ブラジル ダーバン]

 ポルトガルが『死のグループ』突破!! 10年W杯は25日にGL最終日を迎え、ダーバンではG組2位のポルトガルと首位で決勝T進出が決まっているブラジルが対戦した。優勝候補同士の試合で好ゲームが期待されたが、0-0のスコアレスドローに終わった。この結果、ポルトガルが勝ち点を5に伸ばして2位をキープし、決勝T進出を確定させた。

 ポルトガルは4-3-3システムを採用。GKはエドゥアルド、DFラインはリカルド・コスタリカルド・カルバリョブルーノ・アウベスファビオ・コエントロンが入った。中盤はアンカーにペペ、2列目にラウル・メイレレスチアゴ・メンデスが陣取った。両ウィングはドゥダダニー、1トップはクリスティアーノ・ロナウドが務めた。

 対するブラジルは4-5-1を採用。GKはジュリオ・セーザル、DFラインは右からマイコンルシオフアンミシェル・バストス。ダブルボランチはフェリペ・メロジウベルト・シウバが務め、2列目は右からダニエウ・アウベスジュリオ・バチスタニウマールが入った。1トップはおなじみルイス・ファビアーノが務めた。カカは出場停止、エラーノは怪我、ロビーニョは温存された。

 ポルトガルは試合前から2位だったとはいえ、ブラジルに負けたうえ、同時間帯に行っていたコートジボワールが、自分たちと同様に北朝鮮に大量点(両国の得失点差は9あった)を取って勝ったらひっくり返る状況だった。このためか、前半から引いて守り防戦一方。頼みのクリスティアーノ・ロナウドにもボールがなかなか収まらず、カカエラーノを欠くブラジルに苦戦した。

 前半30分、ブラジルはL・ファビアーノのスルーパスからニウマールが飛び込んでシュートするがバーに直撃。さらに同39分にはクロスからL・ファビアーノがヘディングであわせるが、これもわずかに外した。攻め込んでも、決定機でゴールできない。ポルトガルも何度か攻め込むが、ほとんど決定機はなし。C・ロナがミドルやFKで狙うが精度を欠いた。

 後半はブラジルが少し力を抜いてきたこともあり、ポルトガルが支配する時間帯もあった。後半15分にはC・ロナが右サイドを得意のドリブルで突進しPA内に侵入。DFとの競り合いで逆サイドにこぼれたボールをメイレレスが詰めたが、わずかに枠を外した。数少ないとはいえ、決定機がありながらゴールは生まれず。時間を追うごとに、ともに決勝T進出が硬いためか、前半のアグレッシブな戦いに比べ、リスクを犯さない攻めが目に付いた。結局はシュート数はブラジルが19本、ポルトガル13本、支配率も60%と40%と、ブラジル優位で試合を終えた。

 少し物足りない、0-0のスコア。ブラジルは決勝T進出が決まり、ポルトガルも最悪負けてもOKという状況のため、全体的に“マッタリ”した試合内容だったことは否めない。優勝候補同士の試合としては残念な内容だったのは事実だ。それでもまだ、両国ともに決勝Tで見ることができる。この日味わったファンのモヤモヤは、必ず決勝Tで好ゲームをして晴らしてください!!

(文 近藤安弘)

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