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楢崎がナイスセーブ連発で公式戦8試合ぶり勝利に貢献

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Text alert@NACK5スタジアム
[7.17 J1第13節 名古屋1-0大宮 NACK5]
前半42分のブルザノビッチの退場で1人少なくなった名古屋が、1-0の完封勝利を収めた。白星は5月9日の仙台戦以来。1勝もできずに予選リーグ敗退を喫したナビスコカップを含め、公式戦8試合ぶり勝利の原動力となったのは、“日本代表の守護神”楢崎正剛だった。

中盤のコンビネーションが冴えた前半は、名古屋が優位に試合を進めた。ただ、展開そのものは「奪ってから素早い攻撃をするのがうちの狙い」(鈴木規郎)という大宮のペースでもあった。しなやかなシュートを武器とするラファエルを中心とする大宮に、ときに鋭いカウンターを食らった。

ケネディの得点で先制した76分以降は、逆襲にさらされることがさらに増えた。闘莉王の足も止まっていた。そんな中、ゴール前で的確なポジショニングをとり、試合終了間際には至近距離からのシュートをことごとく弾き返し、無失点勝利につなげた。

「10人になってからはきつかったけど、少ないチャンスを決めることができて良かった。久し振りの試合なので、久しぶりの勝利は当たり前」とクールだが、「久しぶりの試合は楽しかった。みんな頑張ってくれた」と笑みももらした。

岡田ジャパンの守護神として活躍し続けながらも、ワールドカップ直前に先発の座を失い、4度目のワールドカップでは出場試合0に終わった。

次は清水との上位対決。「再開最初のホームでの試合だし、すごい大事な試合になる」と話す表情には、捲土重来を期す意気込みがうかがえた。
(取材・文・矢内由美子)

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