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名古屋ケネディが10ゴール1番乗り。「W杯の話はやめて欲しい」と南アの悔しさで爆発

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[7.31 J1第16節 横浜FM0-2名古屋 日産ス]
 名古屋グランパスのオーストラリア代表FWケネディが今季J1最速の10ゴールに到達し、得点ランクトップに立った。前半37分、横浜FMのDFラインのパスミスを見逃さずにかっさらい、そのまま仕掛けて右足できっちりと先制弾を奪った。エースの一撃は名古屋に勢いをもたらした。
 「暑くてタフなゲームだった。あのような形でゴールを取れたことはよかった。2点目(ダニルソン弾)も取れて試合内容もよかった。二桁ゴールに到達? 気分がいいね。こんなに早く10点取れるとは思わなかったよ」
 短髪にイメチェンしているエースは、誇らしげな笑顔をみせた。J1再開後、4試合で2ゴール目。G大阪の平井将生を抜いて、暫定ながら得点ランクトップを奪い返した。もともと能力の高いFWで、これくらいの活躍は当然ともいえるが、“あの日の悔しさ”が背中を押している。
 それはもちろん、南アフリカW杯だ。エース候補として期待されたが、先発は1試合のみ。途中出場1試合とあわせて、2試合出場無得点に終わった。チームもアジア最強として乗り込みながら、GL敗退に終わった。ケネディは南アフリカW杯ついて「もう忘れたよ。ケネディが出ていれば結果は違った? 私も同じように考えている。もう、W杯の話はやめて欲しいね」と悔しさを隠さなかった。無念はJリーグで、名古屋のリーグ初優勝で晴らす-。気持ちを完全に切り替えている。
 今季16試合目とシーズン半分の手前で10ゴール。大台となる20得点以上が期待されるが、「可能性はなくはないね。でも、33試合目、34試合目でまた、聞いてください。もしかしたら、その頃まで11点しか取れていないかもしれないから(笑)。得点するよりも、勝ち点3を取ることが大事だからね」とフォア・ザ・チームを強調したケネディ。プレースタイル同様、これからも大黒柱として、ゴールでアシストでチームを勝利に導く。
<写真>名古屋FWケネディ
(取材・文 近藤安弘)

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