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お待たせ! G大阪が橋本の2戦連発で山形を下し、ようやく今季初の連勝

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[8.1 J1第16節 G大阪1-0山形 金沢]
 ガンバ大阪が金沢で開催されたホーム扱いの山形戦に1-0で勝利し、今季初の連勝。8位に浮上した。前半途中に停電によりナイター照明が消えるアクシデントがあった中、決勝弾を決めたのは元日本代表MF橋本英郎だった。
 前半32分、左サイドからのスローインをイ・グノがPA左で受け、橋本がフォローに走る。横パスを受けたボランチは右足を振り抜き、ゴールネットに突き刺した。2戦連発となった一撃は、DF陣が影になっていたこともあり、山形GK清水健太が一歩も動けない豪快なゴールだった。もしかしたら、照明が消えた影響もあるかもしれない。
 今季序盤は調整遅れだったのか、リーグ戦初勝利は6戦目の大宮戦とスタートダッシュに失敗した。だが、後半戦を前にようやく連勝をつかみ、浮上へのきっかけとなりそう。殊勲弾を決めた橋本は、試合後のテレビインタビューで「全力でみんな頑張った。金沢の人に僕のことを覚えてもらえた。うれしいです」と喜んだ。
 しかし、G大阪によると西野朗監督は「結果が出てなにより。内容的にはスタイルとはほど遠い内容。最後まで勝ちきるという悪いゲームなりにゲームを運んだ」と決定力&ゴールへの執着心に欠けたと不満を示した。
 たしかに、圧倒的に中盤を支配しながら追加点が奪えなかったが課題となった。前半38分にはDF高木和道がボレーシュートを放ったが、クロスバーに弾かれた。前半ロスタイムには右サイドの加地亮のクロスに橋本が合わせるが、GK清水にセーブされた。
 後半9分にはFW平井将生に代わって前半途中から出場していたMF二川孝広のスルーパスに、MF宇佐美貴史が抜けだしたが、シュートは決まらず。同21分には途中出場のMF武井択也が二川とのワンツーで抜け出しシュートを放つが、こちらも決定力不足に泣いた。
 優勝を目指すチームだけに、大量点を取れるときに取っておきたいのは、指揮官の本音だろう。中盤を支配して、点も取れるガンバのスタイルを復活させ、上位追撃を目指したい。
(文 近藤安弘)

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