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川崎Fが0-2から仙台に大逆転。憲剛2アシスト&谷口決勝弾!!

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[8.1 J1第16節 川崎F3-2仙台 等々力]
 川崎フロンターレが0-2の劣勢から驚異の粘りを見せ、逆転勝利。首位鹿島とは勝ち点差6あるものの、上位にしっかりと食らいついた。
 前半27分までに2失点し嫌な流れとなったが、前半40分、日本代表MF中村憲剛の縦パスにエースジュニーニョが抜け出して1点を返すと、一気に流れを取り戻す。後半15分には再び中村憲剛がPA右からスルーパス。これにFW黒津勝が走り込み、利き足とは逆の右足で同点弾。そして、決勝弾は今季は主にサブに回っているMF谷口博之だ。
 後半37分に黒津と代わってFW起用されると、その2分後に結果を出した。レナチーニョの強烈シュートを仙台GK林卓人がこぼしたが、これを見逃さない。本職がFWかのように鋭く反応して押し込み3-2の逆転にもちこんだ。
 谷口は本来はボランチだが、日本代表ボランチ稲本潤一の加入で控えに回っているうえ、鄭大世の移籍に伴い、過去2度の二桁得点、昨季も9得点という得点力を買われて最近はFWも務める。そんな複雑な心境からか、ゴール後はユニホームを脱ぐほど喜び、イエローカードをもらってしまった。
 今季初ゴールが決勝弾となった谷口は試合後のヒーローインタビューで「うれしいです。きょうはFWで使ってもらったんで得点を狙っていました。今季、仕事ができていなかったので、仕事ができて良かった」と笑顔をみせた。
 エース・ジュニーニョがケガから復帰後初めてフル出場し、中村憲剛が2アシスト、そして“スーパーサブ”谷口が初ゴール。鄭大世と川島永嗣の移籍と苦しい台所事情だが、残った役者たちが活躍しての勝利は大きい。序盤の失点は反省材料だが、この勢いで首位鹿島、2位清水を追い上げる。
(文 近藤安弘)

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