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[MOM290]西武台FW佐々木雅人(3年)_快足FWが“目覚め”の2発

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[8.3 全国高校総体3回戦 矢板中央 1-3 西武台 具志川多種目球技場Bコート]

 この日、西武台(埼玉1)のFW佐々木雅人(3年)が矢板中央戦で放ったシュートは何と9本。「自分の武器はスピード」と言い切る快足FWは、1月の全国高校選手権4強の矢板中央DF陣を持ち前の速さで切り裂いた。

 今大会初ゴールとなる先制点は前半15分に生まれた。「ウラを狙っていた」佐々木はMF中村聡一朗のラストパスで抜け出すと、「GKが出てくるのが見えた」と落ち着いて先制ゴール。さらに8分後の23分にもDF澤本玲のパスからDFラインの背後を襲い、2点目のゴールを奪った。ただし、この後は相手GKの好守の前にゴールを重ねられず、シュートの成功率は9分の2。「ハットトリックのチャンスがあった」と悔しがった。

 1月の全国高校選手権では2年生ながら先発も務めたストライカーだが、今回の埼玉県予選ではわずか2得点。パートナーのFW清水慎太郎が決勝だけで3得点を挙げ、全国大会に入っても2試合で3得点(矢板中央戦でも1得点し現在4得点)と結果を残している中、自身はシュート場面で慌ててしまい、得点数を伸ばすことができなかった。それでもGKの動きをしっかりと見極めて決めた2発は今後へ向けた手ごたえと、大きな意味を持ちそう。佐々木は「この結果に満足せず一歩一歩上を目指していきたい」と宣言。眠りから覚めた快足アタッカーは次戦、V候補筆頭の流通経済大柏を封じ込んだ堅守・米子北ゴールを破る。

(取材・文 吉田太郎)

平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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