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相次ぐアクシデント、不運な2失点で鹿島が首位陥落

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[8.7 J1第17節 清水2-1鹿島 アウスタ]

 鹿島アントラーズが4節ぶりに首位から陥落した。運にも見放された。前半36分の清水のFK。ゴール前でDF岩政大樹がハンドの反則を取られてPKを献上し、先制点を許すと、後半13分にはFW興梠慎三のゴールで追い付いたが、同29分、またもアンラッキーな形で決勝点を決められた。

 PA内でFW岡崎慎司が胸で落としたボールをDF伊野波雅彦がクリアすると、ボールはゴール前に詰めていたMF枝村匠馬の腹部に当たって跳ね返り、そのままゴールへ。「浮かさずに足の裏で低く蹴ればよかった」と伊野波は反省したが、不運な失点だった。

 PKを取られた岩政は「ヨンセンのシュートブロックに行くつもりだった。故意ではないけど、PKを取られたのは事実だし、責任は感じている」と唇をかんだ。両センターバックのプレーが失点につながってしまった。

 前節の神戸戦で退席処分を受けたオズワルド・オリヴェイラ監督がベンチ入り停止。さらに前半32分にはFWマルキーニョスが右太腿を痛めて途中交代した。アクシデント続きの首位攻防戦だった。

 光明があるとすれば、結膜炎で離脱していた興梠が神戸戦に続いて途中出場し、6試合ぶりのゴールを決めたことか。「すごい疲れた。久しぶりに動いた感じ」と話すようにまだまだコンディションは戻り切っていないが、マルキーニョスは肉離れで2、3週間の離脱が濃厚。興梠への期待値も自然と高まる。「まだ半分終わったところ」。追われる立場から再び追う立場へ。3連覇中の王者がこのまま終わるはずがない。

<写真>前半32分に負傷退場するマルキーニョス
(取材・文 西山紘平)

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