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新潟は10人でも京都に勝利し暫定4位に浮上

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[8.7 J1第17節 京都0-2新潟 西京極]

 アルビレックス新潟は後半の早い時間に退場者を出して苦しい戦いをしいられたが、韓国代表に初選出されたばかりのMFチョ・ヨンチョルのゴールなどで京都に2-0勝利。これで11戦負けなしで暫定4位に浮上した。

 前半28分、チョは左サイド、タッチライン近くで縦パスを受けると、一気に中に切れ込んでPA内左で右足一閃。華麗にファーサイドを射抜き先制点を決めた。チームに勢いをもたらすとともに、自らを祝うゴールにもなった。

 1日に、11日に行われる国際親善試合ナイジェリア戦で、韓国代表に初選出されたことが発表された。「これからが勝負だと思うので、もっと上のレベルを目指してプレーしてきたい」と話していたが、早くもそれを表現した。新潟によると、チョは試合後、「あの角度からのシュート練習をたくさんやっているので、狙い通りにファーのサイドネットに流し込めました」と得意げに振り返った。

 新潟はその後、後半9分にMFミシェウが一発退場してしまい、1人少ない10人で戦うことになってしまう。秋田豊監督就任後の初勝利を目指す京都に押し込まれる場面も増えた。最終的にシュート5本が示すように、思うような攻撃が展開できなかったが、後半33分にオウンゴールというラッキーな形で追加点を奪った。

 これで4月10日の浦和戦を最後に、11試合連続で負けなし。開幕から8試合勝てなかったことがウソのように、暫定ながら4位に浮上した。新潟によると黒崎久志監督は「全員が最後まで集中していて、失点がゼロで終われたのはすごく大きい試合だったと思います。後半はひとり少なくなりましたが、全員が意志を統一して、メリハリもよく対応していたと思います」と10人でも最後まで走りきり、勝ちきった選手をたたえた。

(文 近藤安弘)

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