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湘南はPK失敗の不運も、連敗を4でストップ

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[8.14 J1第18節 神戸0-0湘南 ホームズ]
 湘南ベルマーレは新DFラインが奮闘し、敵地の神戸戦に0-0で引き分け。5試合ぶりの無失点に成功し、連敗を4でストップさせた。
 ここ4試合で14失点を喫するなど今季ワーストの35失点で17位に低迷する湘南は、守備陣のテコ入れを行った。反町康治監督はチームで唯一フル出場している元日本代表CB村松大輔を外し、DF山口貴弘を先発起用。MF坂本紘司を出場停止で欠き、レギュラーをつかんでいたMF永木亮太も所属の中央大の都合で不在という中、DFラインの軸を外すという決断を下した。
 序盤から神戸に押し込まれたが、その新DFラインが奮闘。前半15分、カウンターから神戸FW大久保嘉人にDFラインを破られ、GKと1対1になる危険な場面を作られたが、DFジャーンが戻って防いだ。その後もカウンターから幾度も裏に抜け出されピンチを迎えるが、守備陣が耐え抜いた。結果、5試合ぶりの無失点に成功した。
 湘南によると、反町監督は「非常に蒸し暑い中、選手は最後まで足を止めずによくファイトしたと思います。全体的には、中断明けの中では我々にとっては手ごたえのあるゲームだったと思います」と守備陣がよみがえり、5試合ぶりの勝ち点奪取に安堵の表情を浮かべた。
 一方で、PKなど数回の決定機があった。前半ロスタイムにはPKを獲得。しかし、これはキッカーを務めたFW中村祐也がGK榎本達也に止められた。後半9分には左サイドを MF阿部吉朗がスルーパスに抜け出し、シュート。ゴールネットに突き刺さったが、わずかにオフサイドと判定された。その5分後には、ミドルシュートのこぼれ球を中村が押し込んだが、これもわずかにオフサイドと判定され、得点のチャンスを逃した。
 反町監督も「PKというセットプレーもうちにはありましたが、そこを決め切れないところが我々の現在の順位を表していると思います」と決定力不足を悔やんだ。
 これで5試合連続で白星から見放された。反町監督は「攻撃のほうを重点的にやらなければいけないなという話をしたが、そういう話をすると今日は守備が非常によかったと。守備のほうの話をすると攻撃が良くて守備が悪くなると。まさに指導者として難しいなと思っているんですが」と、なかなかかみ合わない攻守に嘆いた。この日つかんだ5試合ぶりとなる無失点をプラスにとらえ、今後の浮上につなげたいところだ。
(文 片岡涼)

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