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闘莉王&玉田弾で浦和を叩き、名古屋が今季初の首位!!

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[8.14 J1第18節 名古屋3-1浦和 豊田ス]
 名古屋グランパスがホームの浦和戦に3-1で勝ち4連勝、この日敗れた清水を抜いて今季初の首位に浮上した。立役者は、古巣戦に燃えていた日本代表DF田中マルクス闘莉王と同代表FW玉田圭司だ。
 まずは闘莉王だ。0-0で迎えた後半9分、MFマギヌンの右からのクロスに飛び込み、豪快なヘディングシュートで先制点をもぎ取った。フィンケ監督と対立し、事実上の構想外となったために今季、浦和から名古屋へ移籍した闘将。前日には初の古巣戦に「できれば試合は避けたかった。でもオレをクビにしたのは浦和だから」と闘志を燃やしていたが、きっちりとゴールで見返した。試合後は同じく構想外で浦和を出たMF三都主とともに、浦和サポーター席に挨拶に出向いた。
 後半20分に浦和DF宇賀神友弥に1点を返されたが、玉田が闘莉王の気持ちに応えるかのように爆発した。同34分、FWケネディのシュートのこぼれ球をレフティーは見逃さずに勝ち越しゴールを押し込む。さらには同38分にはケネディの縦パスに抜け出し、試合を決める3点目を流し込んだ。
 横浜FMに敗れた清水を抜いて、首位に浮上した。名古屋は中断明けの試合で5勝1分けと絶好調にある。ストイコビッチ監督の目指す攻撃的なサッカーが浸透し、闘莉王や日本代表GK楢崎正剛を中心とした守備陣も奮闘している。昨年までのような取りこぼしが減り、勝負強さも出てきた。2ゴールを決めた玉田は試合後のテレビインタビューで「前々節、前節と内容が伴っていなかった。こういう試合がしたかったから、勝てて良かった」と笑顔をみせた。
 前半戦での4敗の相手は、鹿島、川崎F、広島、浦和だった。まずは一つ屈辱を晴らした形となった。この勝利を皮切りに首位を死守し、初の優勝へ向けて勢いをつけていきたい。
(文 片岡涼)

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