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磐田がユース出身・山本康のプロ初ゴールで“静岡ダービー”に勝利

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[8.22 J1第20節 磐田2-1清水 エコパ]

 ジュビロ磐田が38度目の静岡ダービーとなった清水戦に2-1で勝利。今季初の連勝をつかみ、順位も1つ上の12位に浮上した。清水戦はこれで通算21勝4分け13敗と戦績を伸ばした。

 立役者はMF山本康裕だ。出場停止だったMF西紀寛の代わりに4試合ぶりに先発したが、プロ初ゴールを含む1ゴール1アシストで勝利をもたらした。まずは前半23分、PA内右ドリブル突破し、DF2、3人を交わしてグラウンダーのクロス。西にも負けない鋭い突破でMFジウシーニョの先制ゴールをアシストした。

 前半41分に1-1の同点に追いつかれたが、その2分後、山本康がスーパーゴールを決めた。PA右に走りこんで縦パスを受けて、時計周りに体を反転させてDFを交わし、左足を一閃。華麗に勝ち越しゴールを突き刺した。これがプロ初ゴールとは思えないすばらしい一撃だった。

 山本康は静岡・浜松市出身で、ヤマハジュビロサッカースクール浜北Jrユース、磐田ユースを経てトップ昇格した、まさに“地元の星”。まだ20歳でロンドン五輪世代でもある。今季はこの日を含めてリーグ戦は16試合目の出場。先発は7試合目だった。目覚しい成長を見せており、今後も飛躍が期待される。

 山本は試合後のテレビインタビューで「ずっと(ゴールが)入らなかったので、サポーターに迷惑をかけていた。きょう1点取れて、やっとジュビロの一員になれた気がする」と満面の笑み。それも、永遠のライバル清水を相手に“記念弾”を奪い、「一番盛り上がる試合だった。サポーターが力を貸してくれて120%の力が出せた」と喜んでいた。

(文 近藤安弘) 

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