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17歳FW小野が4試合ぶりに復帰。守備で完封に貢献し中澤が評価

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[8.29 J1第21節 横浜FM3-0新潟 日産ス]
 腰痛のため戦線離脱していた横浜F・マリノスの17歳FW小野裕二が、新潟戦に先発して4試合ぶりに復帰した。ゴールはなかったが、持ち味のゴールに向かうプレーを発揮し、前半39分、後半19分の惜しい一発など両軍最多の4本のシュートを放った。
 先発した7日の仙台戦で腰を強打し戦線離脱していたが、来季のトップ昇格が正式発表されたこの日、スタメンに戻ってきた。昨季13ゴールを決めて新人王を獲得、今季もチームトップの7得点を決めているFW渡邉千真がベンチ外となる中での起用だった。そんな中、ゴールはなかったが、意外にも? 守備面で大きく貢献した。
 「小野が入って前の守備が良くなった。ちょっとだけどね」とは日本代表DF中澤佑二。横浜FMは小野と山瀬の2トップがDFラインはもちろん、ボランチにまでプレスをかけるが、小野が若さを活かしたアグレッシブなプレスをかけ続けた。
 本人も「前半は(連動したプレスができない&新潟がうまくつないで追うのが)しんどかった。後半は(山瀬)功治さんと話してプレスがうまくいきました。コースを限定できれば、中澤さんや勇蔵さんが出てきてくれる。後半は足にきました」というほど走りまくった。2トップのプレスがはまり、後半は新潟のM・リシャルデス、ミシェウのパスワークをある程度まで防ぐことができた。
 実は横浜FMは4試合ぶりの完封だったが、なんと最後の完封は小野が先発して負傷交代した7日の仙台戦。守備面も“小野効果アリ”だった。小野はこの日のプレーについて、「前を向いて仕掛けてシュートまでいけた。まあまあだと思う。あとは最後のところ。それ(シュートまで行くこと)をどんどん続けたい」と手ごたえを口にした。守備の次は、ゴールで-。17歳が横浜FMの浮上のキーマンになりそうだ。
<写真>横浜FM・MF小野
(取材・文 近藤安弘)

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