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寿人のためにも、槙野が攻守に奮闘し広島がC大阪の連勝止める

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[9.11 J1第22節 C大阪1-1広島 長居]

 離脱したエースのために……。日本代表DF槙野智章が攻守に奮闘し、サンフレッチェ広島が4連勝中のC大阪に対し、アウェーで引き分けに持ち込んだ。

 ナビスコ杯準々決勝を含む過密日程の中、後半12分に先制点を許す苦しい展開だった。それでも同19分、DF森脇良太のスルーパスに抜け出したMF高萩洋次郎がPA内でGK松井謙弥に倒され、PKを獲得。これを槙野が落ち着いて決め、同点に追い付いた。

 得点を決めた槙野は右コーナーに向かってダッシュすると、コーナーフラッグを持つFW佐藤寿人のお馴染みのゴールパフォーマンスを真似してチームメイト4人でフラッグに手を置き、コーナーの周囲をぐるぐる回るパフォーマンス。最後は両手の人差し指を突き上げ、サポーターに向かって佐藤の背番号「11」をアピールした。

 佐藤は8日のナビスコ杯準々決勝第2戦・G大阪戦で右肩を負傷。手術を受け、全治2ヵ月と診断された。エースの長期離脱。この日はFW山崎雅人が1トップで先発し、前線で奮闘するなどチーム全員で穴を埋めた。後半28分のピンチにはMF乾貴士のシュートをGK西川周作がスーパーセーブ。こぼれ球を狙ったFWアドリアーノのシュートには槙野が体を投げ出してブロックし、ゴールを死守した。

 クラブによると、ペトロヴィッチ監督は「ここまで9月に3試合を戦ってきた。特に(ナビスコ杯の)G大阪との2試合は、とてもハードなものだった」と指摘。「そういった状況の中で、今日の1-1という結果には満足している。5日間の大阪滞在の間で、ナビスコ杯の準決勝進出が決定し、アウェーのC大阪戦で勝ち点1を取って、いい結果で広島に帰ることができてうれしい」と、連戦、エースの離脱というアクシデントを乗り越えた選手たちを称えていた。

(文 西山紘平)

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