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横浜FM・松田がCB復帰で中澤負傷のピンチを救う

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[9.11 J1第22節 川崎F1-3横浜FM 等々力]
 横浜F・マリノスの元日本代表・松田直樹がCBで奮闘し、守備ラインの不安を救った。
 ここ数年はボランチに定着しているが、日本代表DF中澤佑二が負傷欠場したため代役CBを務めた。コンビを組んだ栗原勇蔵も4日の日本代表のパラグアイ戦で負傷して万全ではなかったが、松田が盛り立て、経験を活かして強力な川崎F攻撃陣をセットプレーの1失点だけに封じた。
 「ボランチに比べたら後ろは(運動量の面で)チョー楽だね。山瀬が決めて同点にしてくれて、負ける気がしなかった。ボンバー(中澤)がいると、みんな頼ってしまうけど、みんなでやった。ボンバーなら1対1でいいところをみんなでカバーしあった」
 松田は充実の表情を浮かべた。昔と変わらず、フィジカルの強さ、空中戦の強さは健在だった。この日、開始57秒でセットプレーのこぼれ球から失点した。とはいえ、松田が競り負けたわけではない。ボールがこぼれたところが不運だったといえる。その後、川崎FはジュニーニョやV・ジュニオールの個人技を活かして攻めてきたが、粘り強く守った。
 「ACLが見えてきた? まだまだ」と松田は表情を引きしめた。次戦は首位を走る名古屋と対戦する。中澤は全治6週間のため、名古屋戦もCBを務めることが濃厚だ。今季は怪我で出遅れたが、偶然か? 必然か? 復帰して松田が先発した試合はこれで5戦5勝となった。運も持つベテランが、首位撃破に貢献する。
(取材・文 近藤安弘)

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