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2人退場の神戸、河本が代役GKも3失点完敗で降格圏転落

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[9.11 J1第22節 京都3-0神戸 西京極]

 ヴィッセル神戸は0-3の惨敗で、最下位の京都に約半年ぶりとなる勝利を献上し、ついに降格圏の16位に転落した。

 0-1で折り返した後半はアクシデントの連続だった。後半14分、右サイドから突破を仕掛けてきた京都FW柳沢敦を止めようとしたMF松岡亮輔が痛恨のファウル。2枚目の警告で退場処分となり、ひとり少ない中での戦いを強いられた。

 さらに後半34分には再びカウンターに飛び出した柳沢を止めようと、PA外に飛び出したGK榎本達也がファウル。これも2枚目の警告で、2人目の退場者を出してしまった。しかもすでに交代枠を使い切っていたため、急きょDF河本裕之がGKを務めた。

 0-1で9人対11人。GKは本職ではない河本。反撃もままならないのも当然だった。後半46分、FWディエゴにPA内へ攻め込まれると、一度は河本が弾いたが、こぼれ球に再びディエゴが詰め、2失点目。同52分にはFKのチャンスに河本がゴール前に上がり、なんとか1点を返そうとするが、シュートで終えることができず、逆にカウンターを受け、MF渡邉大剛に無人のゴールへ3点目を決められた。

 三浦俊也監督は試合後のインタビューで「後半流れがこちらに傾いた時間があった。こう着したゲームで交代後の5分間はいけると思ったが……」とコメント。完全にプランが崩れての敗戦に悔しい表情を見せた。

 神戸は8月22日の山形戦(0-0)でも後半ロスタイムにGK榎本がPA外で手を使って退場。今回と同様、すでに交代枠を使い切っていたため、FW都倉賢がGKを務めるなど珍事が続いている。

 これで5試合勝利なし(3分2敗)となり、ついに降格圏の16位へ転落した。得失点差も-11と、15位の仙台と3点の開きが生まれた。得失点差も重要になってくる残留争い。あまりにも痛い3失点での敗戦だった。

(文 片岡涼)

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