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横浜FMは3年ぶり4連勝に失敗も、俊輔→天野で名古屋を“一時停車”

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[9.18 J1第23節 名古屋1-1横浜FM 瑞穂陸]
 横浜F・マリノスは先制しながらも1-1に終わり、3シーズンぶりの4連勝を逃した。しかし、首位を独走しかけた名古屋グランパスを敵地で“一時停車”させることに成功した。
 日本代表のザッケローニ監督が視察に訪れた中、代表引退を表明している俊輔が魅せた。闘莉王率いるDFラインを切り裂いた。前半23分、PA左で兵藤慎剛を落しを受けた中村俊輔が、得意の左足で狙いすましてファーサイドへ。右SBの天野貴史が走り込んでしっかりと右足を合わせ先制に成功した。天野は9試合ぶりの今季3ゴール目だった。
 この日、相手はダニルソンと中村直志の中盤の要が出場停止のため、司令塔の俊輔が比較的自由にボールを持てた。俊輔の位置取りに合わせて全体が連動し、前半は個人技に勝る相手を押し込むシーンが目立った。山瀬らがスペースを突いた。
 しかし、後半3分、ちょっとした不運もあり、失点をしてしまう。相手のロングボールを怪我の中澤佑二に代わりCBに入っている松田直樹がヘディングで跳ね返したが、ボールが予想以上に伸びた影響でジャストミートできずにクリアが小さく、金崎夢生に拾われて押し込まれた。このゴールで一時、相手に流れを奪われた。
 その後、後半20分にFW長谷川アーリアジャスールに代えてMF狩野健太、同30分に兵藤慎剛に代えてFW渡邉千真、同40分にMF小椋祥平に代えてFW坂田大輔と攻撃的な選手を続々と送り出したが、あと一歩、ゴールに届かず。終盤、狩野、渡邉と連続して決定機を作ったが、日本代表GK楢崎正剛に防がれた。
 1-1のドローに終わり、3シーズンぶりの4連勝は逃したが、日本代表DF中澤佑二を怪我で欠く中、健闘を見せたことは事実。この日、相手のハイボール攻撃には苦しんだが、決定機は横浜FMのほうが多く、中盤でも効果的なボール回しができていた。次戦は25日に仙台と対戦する。しっかり上位に食らいつくためにも、この調子を維持していきたい。
(文 近藤安弘)

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