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エース不在の広島、李の移籍後初ゴールで追いつく

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[9.18 J1第23節 広島1-1神戸 広島ビ]

 サンフレッチェ広島は0-1の後半31分にFW李忠成の移籍後リーグ戦初ゴールで追いつき、神戸と1-1で引き分けた。

 右肩を手術したFW佐藤寿人が離脱中の広島はFW山崎雅人を1トップで起用する予定だったが、前日練習で山崎が膝を負傷。この日は大事を取ってメンバー外となり、攻撃に不安を抱える中で試合を迎えた。

 しかし、このアクシデントを受け、移籍後リーグ戦初先発を飾った李がチームに勝ち点1をもたらした。1点ビハインドで迎えた後半31分、MF高萩洋次郎の左クロスを中央でDF槙野智章が頭でそらすと、PA内右の李が頭で押し込む。待望の移籍後初ゴールが貴重な同点弾となった。

 昨季途中に柏から加入した李だが、先発に定着することはできずにシーズンを終えた。今季リーグ戦も出場した18試合はいずれも途中から。ACLでは2試合に先発し、4月13日の山東魯能戦(3-2)、同27日の浦項戦(4-3)でゴールも決めていたが、リーグ戦ではこれまで先発も得点もなかった。エースの離脱、山崎のアクシデントが重なり、ようやくめぐってきた先発のピッチ。千載一遇のチャンスを逃さなかった。

 広島によると、ペトロヴィッチ監督は「1-1の引き分けは妥当だろう。よく戦ってくれた選手をほめたい。このチームの監督であることを私は誇りに思う」と前向きに語った。これで4試合負けなし(2勝2分)。エース離脱の窮地にも総力戦で粘り強く戦っていく。

(文 片岡涼)

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