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2点目が取れない浦和、ホーム戦3試合連続1-1で6戦勝利なし

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[9.18 J1第23節 浦和1-1清水 埼玉]

 浦和レッズはホームで3試合連続の引き分けとなった。ホームゲームでは5月5日の名古屋戦(2-1)以降、6試合勝利なし(3分3敗)。アウェーを含めれば、5試合負けなし(2勝3分)と徐々に調子は上向いているが、サポーターの前でなかなか勝ち点3を挙げれずにいる。

 8月17日の仙台戦、28日の鹿島戦に続くホーム戦3試合連続の1-1ドロー。2点目を取れず、勝ち切れない試合が続いている。この日も前半19分にFWエジミウソンのゴールで先制すると、その後も追加点のチャンスは何度もあった。前半37分にはエジミウソンのスルーパスに抜け出したMF原口元気がGKと1対1の決定機を迎えたが、至近距離からのシュートをGKに当ててしまった。

 「斜めの動きはできていたし、裏は取れていた。でも、そのあとを決め切れなかった」。動き出しの質やタイミングは完璧だった。シュートさえ決めれば文句なしの追加点だったが、「あそこで決まっていれば……。あそこで決め切れるのがロビー(ポンテ)であったりということ」と自身の決定力を嘆いた。

 ボランチで奮闘したMF柏木陽介も「ロビーとかエジ(エジミウソン)とか、決めなきゃいけない選手が決めているだけだから勝てない。俺も含めて、もっとゴール前に飛び込む姿勢を見せてもいいのかなと。前の3人で攻めて、後ろが守るという感じで中盤がなかった」と反省する。

 今季チーム内の得点ランキングを見ると、エジミウソンの11得点、ポンテの6得点に続くのはイングランドへ移籍したMF阿部勇樹の3得点。そして柏木、FW田中達也、DF宇賀神友弥が2得点となっている。こと得点に関してはエジミウソンとポンテという外国人2人への依存度が高く、偏っている感もある。

 この日は浦和ユース所属の18歳DF岡本拓也が初先発。原口やMF高橋峻希ら若手が思い切りのよいプレーを見せるなど、世代交代の過程にいるのも確かだ。「若い選手がいっぱい出た中で相手を上回れたのはチームとしての成長だし、いいことだと思う」と柏木は言う。2点目という“生みの苦しみ”から解放されたとき、チームはもうひとつステップを上れるのかもしれない。

(取材・文 西山紘平)

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