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湘南の17歳・遠藤がJデビュー。目標は阿部で「いつかは越えられるように頑張りたい」

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[9.18 J1第23節 湘南1-6川崎F 平塚]

 湘南ベルマーレの“プラチナ世代”17歳DF遠藤航が川崎F戦に先発し、リーグ戦デビューを果たした。ユース所属の2種登録選手で、ナビスコ杯では1試合に先発していたが、この日は念願のリーグ戦。センターハーフに入って、持ち味のガッツあふれる守備面で貢献しようとした。

 しかし、チェックする相手は日本代表MF中村憲剛稲本潤一ら、そうそうたる顔ぶれで悪戦苦闘した。前半45分で交代となった遠藤は「パスミスとか、個人的にミスが多かった。ボールを受けてもうまくつなげなかった。課題が見つかった」と言い聞かせるように話した。

 気構えは十分だった。先発は水曜の練習試合でレギュラー組に入り、「なんとなくあるかな、と準備していました」という。実際に先発ピッチに立っても「あまり緊張はしなかった。いい意味の緊張感でした」と振り返る。先日のU-19代表の仙台カップでも得点するなど勢いに乗っていた。それをチームで活かす気でいた。

 発奮材料もあった。くしくもこの日、午後4時開始の試合で同じ17歳の浦和DF岡本拓也が先発した。2人は同じU-19代表のメンバーで仲良しだという。「意識する同世代? 岡本ですね。きょう、向こうも先発しているし」と本音を漏らした。

 理想とする選手は、日本代表MF阿部勇樹だ。「阿部さんみたいになりたいですね。きょう対戦した中村憲剛さんや稲本さんもうまかった。判断が早いし、パスの出し方や受け方とか、勉強になった。いつかは越えられるように頑張りたい」と遠藤は高い目標を口にした。失敗は成功への近道である。この日体感した“一流の技”を活かし、今後の成長につなげる。

<写真>Jリーグデビューを果たした湘南DF遠藤
(取材・文 近藤安弘)

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