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10人の京都、新守護神の活躍で2戦連続で勝ち点獲得

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[9.19 J1第23節 新潟1-1京都 東北電ス]

 前節の神戸戦(3-0)で18試合ぶりの勝利を挙げ、最下位を脱出した京都サンガF.C.は数的不利の展開をなんとか耐え抜き、1-1の引き分けに持ち込み、2試合連続で勝ち点を獲得した。

 京都の新守護神がまたもチームを救った。プロ2年目の20歳、GK守田達弥だ。前節・神戸戦で秋田豊監督に抜擢され、3-0の完封デビュー。2戦連続先発となったこの日も好セーブを連発した。

 1-0とリードして迎えた後半21分、新潟FWミシェウのシュートを故意に手で止めたとして、DF郭泰輝が一発退場。このプレーで与えたPKで同点に追い付かれ、さらに数的不利の状況へ陥るが、ここからが見せ場の連続だった。

 後半39分、MFチョ・ヨンチョルとMF加藤大のPA内でのワンツーに果敢に飛び出し、ピンチの芽を摘むと、終了間際の45分には右CKに合わせたFW川又堅碁のヘディングシュートもセーブ。再三のピンチを防ぎ、勝ち点1獲得に大きく貢献した。

 前節まで17試合勝ちなしと苦しんでいた京都だが、この日の先制ゴールは前節と同じくセットプレーから生まれた。前半37分、右CKをファーサイドで新潟MF小林慶行がクリアミス。こぼれ球をFW大島秀夫に競り勝った郭泰輝が頭で押し込んだ。その後、PKで追い付かれたが、10人で残り時間を耐え切ってのドローは今後につながるはすだ。

 試合後、秋田監督は「数的不利な状況でも守れるような練習はしてきている。今日はGKも含めて安定した守備ができた」と、ひとり少ない中でもしのぎ切った守備陣を称え、「次こそは勝たないといけない」と表情を引き締めた。2戦連続の勝ち点とはいえ、残留圏までは勝ち点7差ある。逆転残留へ、負けられない試合が続いていくのは確かだ。

(文 片岡涼)

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