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新潟は連敗ストップも10人の相手を攻め切れず痛恨ドロー

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[9.19 J1第23節 新潟1-1京都 東北電ス]

 アルビレックス新潟は京都に先制されるもPKで追いつき、1-1で引き分けた。連敗を2でストップさせ、8位の座をキープした。

 FW矢野貴章のドイツ移籍後、2連敗を喫した新潟は、攻撃の要であるMFマルシオ・リシャルデスも2戦連続で欠場。急きょU-19日本代表のMF酒井高徳をこれまでの左SBではなく右サイドハーフで起用した。

 しかし、前半37分、右CKからのこぼれ球につめられ、先制を許すと、2戦連続となるセットプレーからの失点にチームは浮き足立った。1点ビハインドで迎えた後半14分には酒井からのロングフィードを受けたFWミシェウがPA左からシュートを狙うも、京都の新守護神・守田達弥の好セーブに阻まれた。

 なかなか点を奪えず、もどかしい状況が続いたが、後半21分、MFチョ・ヨンチョルのパスを受けたミシェウがPA内でGKをかわし、右サイドの角度のない位置からゴールを狙うと、このシュートが京都のDF郭泰輝の手に当たり、PKを獲得。このPKをミシェウが落ち着いて決めて同点に追いつき、さらに残り時間、数的優位に立った。

 後半31分には前節のG大阪戦(1-2)で初先発を飾った19歳のMF加藤大を投入。1ボランチにシステムを変更し、攻撃の枚数を増やして勝ち越しゴールを目指したが、10人の相手を攻め切れず、そのまま1-1で終了した。

 黒崎久志監督は試合後のインタビューで「後半は勢いを持ってやれて同点に追いつけた。しかし逆転しないとなかなか厳しい」と、ひとり少ない相手を攻めあぐねたことを反省していた。矢野の移籍、マルシオ・リシャルデスの離脱など苦しい状況が重なる中、なんとか連敗を止めたとはいえ、これで3試合勝利なし(1分2敗)。ACL出場圏内までは勝ち点5差と正念場を迎えている。

(文 片岡涼)

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