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[選手権]延長2発!桐蔭学園、冷や汗の8強進出:神奈川

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[9.19 全国高校選手権神奈川県大会2回戦 桐蔭学園 2-0 横浜市立東 桐蔭学園G]

 第89回全国高校サッカー選手権神奈川県大会2回戦が19日に行われ、03年以来7年ぶりの全国大会出場を目指す桐蔭学園が横浜市立東と対戦。延長戦の末、2-0で勝ち、桐光学園と対戦する準々決勝へ進出した。

 立ち上がり攻勢だったのは総体予選8強の逗葉を下し勢いに乗る横浜市立東だった。両SBが果敢なオーバーラップを繰り出すと18分にはSB栗山正也(3年)の右クロスから187cmの大型FW大串悠人(3年)が、決定的なヘディングシュート。ほかにも10番FW花木雄佑、MF小路隼人、MF佐藤以織(全て3年)といった足下の技術に自信を持つ選手たちが、個人技からシュートまで持ち込んでいく。

 対してプリンスリーグ関東2部3位の実力派・桐蔭学園はシンプルな縦への攻撃からFW志摩邑幸祐とFW杉浦拓也(ともに3年)の2トップが相手ゴールへと迫る。だが前半終了間際に志摩邑の狙い済ました右足シュートが横浜市立東GK小牧圭介に弾かれると、後半も杉浦のスピードを生かした突破や、右サイドからゴールを狙ったMF内嶺大輝とMF山田和輝(ともに2年)のシュートが相手の好守に阻まれるなど、ホームグラウンドに駆けつけた応援団を沸かせることができない。

 逆に横浜市立東のMF加藤郁哉(3年)や大串の決定的なシュートがゴールを襲い、会場には悲鳴に近い声が響き渡った。それでも守護神・三本松優(3年)のビッグセーブでゴールを死守した桐蔭学園は延長前半3分、スルーパスに走りこんだ途中出場のFW藤本佳祐(3年)が横浜市立東の連係の乱れを突いて待望の先制ゴール。その後も山本富士雄監督の「ゴールへ向かえ!」の声の中、攻撃を貫いた桐蔭学園は後半2分にも杉浦のゴールで加点し、苦しみながらも8強へ駒を進めた。

(取材・文 吉田太郎)
【特設】高校選手権2010

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