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6年ぶりハットの玉田、対清水2戦5発に「次も清水ならいいのに」

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[9.25 J1第24節 清水1-5名古屋 アウスタ]

 背番号11のひと蹴りが流れを一変させた。後半2分に先制点を許した名古屋グランパスは3分後の同5分、左CKのこぼれ球をFW玉田圭司が蹴り込み、試合を振り出しに戻すと、その後は怒涛のゴールラッシュで清水を蹴散らした。

 後半13分にFWケネディのゴールで勝ち越すと、同17分に玉田が2点目を決め、3-1と突き放す。同26分には鮮やかな直接FKで試合を決定付け、柏時代の04年6月26日のC大阪戦以来、自身2度目のハットトリックを達成した。

 7月24日にホームで行われた清水戦(3-3)でも前半9、45分にゴールを決めた玉田は2-1の後半15分にPKのチャンスを迎えた。絶好のハットトリックのチャンス。ところが、キックは大きく上に外してしまい、チームも終盤に追い付かれ、引き分けに終わった。

 2ヵ月前のリベンジを果たすハットトリック達成で、今季清水戦は2戦5発となった。「名古屋に来て(ハットトリックを)やってなかったので、よかった。何回やっても気持ちいいし、次も狙いに行きたい。今年に関しては清水キラーですね。次も清水戦ならいいのに」。そう笑った玉田は「他の試合でも決められるようにしないと。次はホームで下位の仙台戦。絶対に負けられない」と気を引き締めた。

 これで今季10得点と2ケタに乗せた。1シーズン2ケタ得点も柏時代の04年以来、6年ぶりだ。この日2得点を決め、今季13得点で得点ランキング単独トップに立ったケネディとハイレベルな争いを繰り広げている。「2ケタは狙っていたけど、ここが最高ではない。もっと上を狙いたい」と貪欲に語っていた。

 上位対決に5-1で大勝し、2位鹿島との勝ち点差を再び7に広げた。ケネディは「自分たちの試合に集中したい。今までやってきたことを続けるだけ。どの試合もタフで難しい試合になる。相手は首位にいる我々を倒しに来る。その中でしっかり勝ち点3を取っていくことが大事になる」と力を込めた。初のリーグ制覇へ。独走態勢に入った名古屋の勢いは止まりそうにない。

<写真>ハットトリックを達成した名古屋FW玉田
(取材・文 西山紘平)

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