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G大阪、最近10戦で2度目の4連勝で3位!名古屋追撃へ遠藤、「これ以上離されるわけにはいかなかった」

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[9.25 J1第24節 川崎F1-2G大阪 等々力]

 強さが完全に戻ってきた。ガンバ大阪がチーム一丸となって川崎Fを2-1で下し、最近10試合で2度目となる今季最多タイの4連勝。勝ち点を43に伸ばし、同41のC大阪を抜いて3位に浮上した。この試合の前に首位の名古屋が清水に勝利。負けていれば優勝戦線から大きく後退していたが、同8差のままで何とか食らいついた。

 前半12分にDF中澤聡太のヘディングシュートで先制。同21分に追いつかれ、その後は何度かピンチを招いたが、後半41分にFWルーカスがミドルシュートを叩き込んで勝ち越した。相手守備陣の一瞬の隙を突いたルーカスは「他の形はないと思った。こういうゴールは最近なかったので良かった。先に名古屋が勝っていて、負ければ11差になるところだった」と喜びと安堵の表情を見せた。

 今季序盤は低迷したが、強いガンバが戻ってきた。今季最多タイとなる2度目の4連勝だが、1度目は7月28日の神戸戦から山形、広島、仙台と白星を稼ぎ、何と最近10試合で2度目の4連勝だ。この間、8勝1分け1敗とシーズン終盤を向かえ、チーム状態は絶好調にある。

 MF橋本英郎は「勝ち癖がついていると思う。後半、残り15分くらいになっても、1-1で終わる感じはしなかった」と言い切った。先制点を決めた中澤も「1-1の状況でも、希望が持てたというか、守ったら、点を決めてくれるんじゃないかと思った」と明かした。チームは怪我人がほぼ復帰し、全体的に状態が上がっている。イ・グノや今季二桁得点し急成長中のFW平井将生がベンチに控える状態だ。中澤は「いまみんないいですよ。練習(の紅白戦)でも、みんな強いですからね」と強調した。

 「これ以上離されるわけにはいかなかったし(川崎Fは)順位も近いチームだったので勝ててよかった。いい流れできているので、このまま勝ち続けていきたい」と怪我を抱えながらフル出場した遠藤保仁は首位の名古屋にプレッシャーをかけることを誓った。ルーカスも「ACL出場圏内の3位? 今はまだ、その位置にいるだけ。チームはチャンピオンを目指している」と言い切った。目標はあくまでも2005年以来となるJリーグ制覇。“西の王者”が名古屋を猛追する。

<写真>G大阪MF遠藤
(取材・文 近藤安弘)

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