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槙野の直接FK、李の公式戦4戦連発含む2得点で広島が圧勝

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[10.2 J1第25節 京都0-3広島 西京極]

 FW李忠成の2得点を含む全3得点に絡む活躍でサンフレッチェ広島京都サンガF.C.に3-0で快勝した。

 前半12分、李がDF水本裕貴に倒され、FKを獲得すると、左45度の位置から日本代表DF槙野智章が右足で直接狙う。GK守田達弥の手を弾き、ゴールネットを揺らす強烈な一撃。立ち上がりの貴重な先制点に、得点後はフィールド選手全員で「だるまさんが転んだ」のパフォーマンスを披露した。

 槙野は試合後のインタビューで「(FKは)いつも練習しているので入って良かった。(パフォーマンスも)抜群です。チーム全員で、いいパフォーマンスができた」と、自らのゴールにもパフォーマンスにもご満悦だった。

 1-0で折り返した後半も広島ペースで進んだ。後半6分、MF高柳一誠の絶妙なスルーパスに抜け出した李が落ち着いて左足で流し込み、追加点。9月18日の神戸戦(1-1)、25日の鹿島戦(1-1)、29日のナビスコ杯準決勝第1戦・清水戦(2-1)に続く公式戦4戦連発弾で勢いに乗ると、後半13分にも再び李が決めた。MF中島浩司のフィードを左サイドで受けたMF山岸智が横パス。オーバーラップした槙野がゴール前に折り返し、李がスライディングシュートで押し込んだ。

 公式戦4戦連発にも「もっと点が取れた。もっともっと決定力を上げないといけない」と貪欲に語った李は「みんなの力があれば、次も絶対に点を取れる。他力本願で頑張ります」と笑っていた。連続ドローを3試合で止め、4試合ぶりの勝ち点3を手にした。これで6試合連続負けなし(3勝3分)。着実に勝ち点を積み上げ、上位進出をうかがっている。

 一方の京都は水本が後半7分に負傷交代するなど、いいところなく完敗。同15分にFW柳沢敦を投入し、同28分には柳沢の右クロスからFWディエゴが左足で狙ったが、ゴール右に大きく外れていった。これで2試合連続の無得点で2連敗。J2降格がいよいよ現実味を帯びてきた。

(文 西山紘平)

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