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柏木がザック御前試合で1G1A、「ハジと代表でも一緒にやれたら」

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[10.2 J1第25節 大宮1-2浦和 埼玉]
 浦和レッズのMF柏木陽介が日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督が視察に訪れた大宮戦で、1ゴール1アシストの活躍を見せた。前半4分、PA右で絶妙な左足クロスからFW高崎寛之のヘディング弾をお膳立てすると、同16分にはPA正面でエジミウソンの横パスから利き足とは逆の右足で華麗なループ弾。代表入りへアピールになった。
 「ヒロくん(高崎)は、あそこに走っているだろうと思っていた。ちゃんとパス出すからと話していたので、俺のパスで決めてくれてうれしい。ゴールは、打とうと決めてた。ボールが少し浮いたんで、合わせればいいかなと思って蹴った」
 ゴール後は、インテルのFWエトーのパフォーマンスをまねて披露。高崎がカメラマンから借りたカメラの前で、ピースサインを作った。「エトーがやってたから、ヒロくんとどっちか点を取ったらやろうと話してた。ヒロくんが取ったときにしたかったけど、距離が遠くてできなかったから」と明かした。
 この日もMF阿部勇樹の抜けたボランチで先発して、攻守で奮闘した。ゴールは2試合連続で今季通算4得点目だった。1G1Aと全得点に絡み、09年6月のナビスコ杯以来3試合ぶりのさいたまダービー勝利に導いたが、この試合も含めて最近のリーグ戦7試合連続負けなしの立役者になっている。
 今回、柏木はアルゼンチン戦(8日・埼玉)と韓国戦(12日・ソウル)の日本代表メンバーから外れたが、攻撃的なボランチは遠藤保仁、中村憲剛とベテランが多く、ザッケローニ監督が“後釜の一人”として評価した可能性はある。
 柏木は「きょうは後半、よくなかった。個人的にもアピールできたとは思っていないし、アピールするためにやっているわけじゃない」とプレーに満足していないことを口にしたが、「自分らしいプレーを続けて、チームのために戦って結果を出していけたら。そうすれば代表も見えてくる。焦らずにやりたい。ハジ(細貝)と代表でも一緒にやれたら」と日の丸への思いも明かした。浦和を再び強豪に導き、代表入りを成し遂げる。
<写真>この日1得点1アシストの活躍を見せた浦和MF柏木(8番)
(取材・文 近藤安弘)

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