beacon

[AFC U-19選手権]永井2発に指宿もゴール!U-19代表が3連勝でいざ「決戦」へ!

このエントリーをはてなブックマークに追加

[10・8 AFC U-19選手権GL第3戦 U-19日本代表 3-0 U-19ヨルダン代表 中国]

 U-19日本代表がグループリーグ3戦全勝! 11年U-20W杯の出場権を懸けたAFC U-19選手権中国グループリーグ最終戦でU-19ヨルダン代表と対戦したU-19日本代表は、FW永井龍(C大阪)の2得点とFW指宿洋史(CEサバデルFC)のゴールにより、3-0で快勝した。グループCを首位通過した日本は、勝てばU-20W杯出場の決まる準々決勝(11日)でオーストラリアか韓国と対戦する(対戦相手は8日中に決定予定)。
 
 2戦2勝ですでに決勝トーナメント(準々決勝)進出を決めていた日本は4-0で快勝したベトナム戦(6日)からFW杉本健勇(C大阪)を除く先発10人をチェンジ。4-4-2システムのGKは中村隼(山形)で4バックは右から田中優毅(日本体育大)、寺岡真弘(関西大)、内田達也(G大阪)、古林将太(湘南)。中盤は風間宏希(ロウレターノ)と加藤大(新潟)のダブルボランチで右が小林祐希(東京Vユース)、左が古田寛幸(札幌)。2トップは永井と杉本が務めた。

 ここまで1分1敗だが、勝てば逆転での決勝トーナメント進出の可能性があるヨルダンは、立ち上がりから攻勢を仕掛けてきた。だが4バックら6人が今大会初出場、9人が今大会初先発の日本は、出場機会に“飢えていた”イレブンが真っ向から渡り合う。試合は立ち上がりからハイテンションな展開となった。

 競り合いで巧みに体を入れてマイボールにしていくヨルダンの強さと狡猾さに日本は終始苦しめられた。だが、ミスと日本のプレッシャーの前に前線までボールを運べないヨルダンに対し、日本は徐々に主導権を握っていく。

 少しでも相手の寄せが甘いと永井や古田、加藤が次々と仕掛けて敵陣でファウルを獲得。27分にはPAで粘った永井がドリブルで切れ込み、右足シュートを放つ。GKを弾いたボールは必死に戻ったDFムーサのスーパークリアに阻まれたが、これで勢いを増した日本は続く27分、左サイドを突破した杉本の折り返しに走りこんだ風間の右足シュートがゴール左ポストをかすめる。

 さらに34分には左サイドの古田がDFラインの背後へ絶妙なアーリークロス。飛び込んだ永井の右足ダイレクトシュートがクロスバーを叩く。ただ、こぼれ球に反応した杉本の、ゴール至近距離から放った強烈な右足シュートがGKの正面を突くなど、日本はリードを奪うことができない。

 GKハサンの好守に支えられたヨルダンは、突破力のあるMFサバランが個人で左サイドを破ったほか、ミドルシュートを増やして強引に先制点を奪いにいく。それでも日本は後半4分、左サイドの古田からのパスを中央で受けた永井が鋭いターンからすぐさま右足を振りぬく。相手の虚をついたコントロールショットがゴール右隅へ吸い込まれ、日本が先制に成功した。

 日本はさらに16分、17分と永井が決定的なシュート。また攻守の切り替えの速い加藤の飛び出しなど運動量で差をつけていく。1点リードの26分にはGKを中村から今大会初出場となる嘉味田隼(神戸)へ交代。さらに27分には杉本に代えて右足捻挫でベトナム戦を欠場した指宿をピッチへと送り出し、勝利を狙うと同時に選手のコンディション向上を並行して行った。

 30分には自陣でボールを失い、ヨルダンMFカルドーンにポスト直撃の右足シュートを浴びるが32分、前がかりになった相手から大きな2点目を奪う。カウンターから自陣右サイドの小林が相手DFの背後へ絶妙な縦パス。指宿が右足をいっぱいに伸ばしてコントロールすると、GKとの1対1を確実に決めて2-0とした。
 そして38分には古田の左クロスのこぼれ球に反応した永井が、左サイドPA外から右足での弾丸ショット。正面に飛んだボールにGKは反応できず3点差となった。終盤は自陣でのミスから相手にカウンターを喰らう場面もあった日本だが、最後の局面で粘り強い対応を見せるなどきっちりと締めて完封勝利。ここまでサブ組だった選手たちで臨んだ一戦を3-0で快勝した。
 
 グループCのもう1試合は4-0でUAEがベトナムに勝利し、1勝1分1敗のグループ2位で決勝トーナメント進出決定。日本の準々決勝の対戦相手は、日本時間18時30分から行われるオーストラリア対韓国の結果によって決まる(日本は同一戦の敗者と対戦。引き分けた場合は現在2位の韓国と対戦する)。

<写真>後半32分、チーム2点目を決めたU-19日本代表FW指宿がチームメイトの下へ駆け寄る 
(文 吉田太郎)

▼関連リンク
AFC U-19選手権2010

TOP