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10人の柏が延長戦制す、神戸は大久保が復帰弾も及ばず

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[10.11 天皇杯3回戦 神戸1-2(延長)柏 ホームズ]

 J2で首位を独走する柏レイソルが10人の数的不利を跳ね返し、延長戦の末、J1で降格圏の16位に低迷するヴィッセル神戸に2-1で競り勝った。

 先行したのは柏だった。前半37分、DF近藤直也からのフィードを受けたMFレアンドロ・ドミンゲスがドリブルで中央を突破。巧みな個人技でDF陣をかわして左足で先制点を奪い、前半を1-0で折り返した。

 後半に入ると、神戸も猛反撃を仕掛けたが、後半14分のMFポポのシュートはGK菅野孝憲の好守に阻まれた。押し込まれる柏は後半16分、近藤がFW都倉賢を倒してしまい、2枚目の警告で退場に。同18分、FWホジェルに代えてDF酒井宏樹を投入して対応した。

 数的優位に立った神戸は後半26分、都倉に代わってFW大久保嘉人をピッチに送り込む。左ひざを手術し、戦線を離脱していたエースが8月14日の湘南戦以来、約2ヵ月ぶりとなる復帰戦でいきなり魅せた。同34分、FW茂木弘人のシュートのこぼれ球に素早く詰める同点ゴール。土壇場で試合を振り出しに戻した。

 延長戦にもつれ込む激闘に終止符を打ったのはレアンドロの「胸」だった。延長前半15分、FW北嶋秀朗のシュートをGKが弾くと、すかさずレアンドロが胸で押し込み、勝ち越しゴール。10人の柏が再びリードを奪い、延長後半の15分間も耐え抜き、神戸を振り切った。

 クラブによると、レアンドロは「アウェーの地で、ひとり少ない中でも、みんなが力を合わせて戦った。みんなの力で決めたゴール。退場などアクシデントもあったが、天皇杯は何より気持ちが大切。最後までみんなの気持ちが切れなかった」と胸を張った。

 京都を破った千葉に続くJ2勢によるJ1勢撃破。16強入りを決めた柏は11月14日の4回戦で、2連覇中の王者・G大阪に挑む。

(文 西山紘平)

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