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失速のC大阪、茂庭「それだけセレッソが認められてきた」

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[10.16 J1第26節 浦和2-0C大阪 埼玉]

 セレッソ大阪がいいところなく完敗を喫した。前半14分、自陣PA内でボールキープしていたMFマルチネスがプレッシャーをかけられてボールを失い、先制点を許すと、その後の反撃も空転。後半34分にダメ押しの2点目を決められた。

 FWアドリアーノのキープ力やMF乾貴士のドリブル、MF家長昭博の絶妙なパスセンスなど個々では上手さを見せたが、チームとして連動した形がなかった。ボランチでゲームを組み立てるマルチネスは厳しいプレスを受け、パスをさばくどころか、ボールロストからショートカウンターを招く悪循環に陥った。

 マルチネスは「厳しくマークされる試合は今までもあった。立ち上がりにやられたことがそのまま尾を引いてしまった」と悔やんだが、中断明け直後の勢いは影を潜めている。これで最近5試合は1勝2分2敗。快進撃をへて、相手に研究されてきたという見方もできる。

 DF茂庭照幸は「それだけセレッソが認められてきたのかな。マルチネスがすぐさばくようにするとか、修正できる問題だと思うし、この壁を乗り越えていきたい」と力を込めた。「1試合1試合がチーム力を上げるチャンスだと思って取り込んでいきたい。セレッソは1年間を通して成長していくチームだと思うので」。順位も4位に後退し、5位川崎Fにも勝ち点で並ばれた。痛恨の敗戦となったが、今の“生みの苦しみ”から解放されたとき、もう1ランク上のチームへ成長できるはずだ。

<写真>C大阪DF茂庭
(取材・文 西山紘平)

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