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G大阪の18歳宇佐美、鮮烈勝ち越し弾

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[10.16 J1第26節 G大阪 5-1 大宮 万博]

 AFC U-19選手権が行われていた中国からチームに復帰したU-19日本代表MF宇佐美貴史(ガンバ大阪)が、鮮烈な一撃をゴールへ叩き込んだ。

 1-1の前半32分だ。ハーフウェーライン付近で相手のミスパスをインターセプトした宇佐美は、ドリブルで一気にPAへまで持ち込む。DF3人が寄せてきていたが背番号33はフェイントでわずかにシュートコースをつくり出すとその直後、左足を一閃。豪快な一撃がゴール右隅へ突き刺さると、ベンチの西野朗監督もガッツポーズで18歳MFのゴールを祝福していた。

 ドリブルで突進する宇佐美にPAへの侵入を許したものの、大宮DF陣はシュートコースを確実に切っていたはずだった。それでもスポーツニッポンによると宇佐美は「ゴールしか見えていなかった。こういう点を取りたいと思っていた」とあっさりDFのマークをずらし、目の覚めるようなシュートで勝ち越し弾。18歳でG大阪の主力を担うアタッカーはその攻撃センス、得点力の高さを一発で示した。

 エースとして期待されたAFC U-19選手権ではベトナム戦でハットトリックを達成したが、U-20W杯出場を懸けた韓国との準々決勝では無得点。試合も2-3で敗れ、チームを世界へ導くことができなかった。「あの悔しさは世界でしか晴らすことはできない」。新たな決意でスタートを切った宇佐美は今季6点目。世界相手に悔しさを晴らすため、Jでその才能を爆発させる。

(文 吉田太郎)

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