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横浜FM・木村監督が攻撃陣に苦言。自身にも怒り爆発

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[10.17 J1第26節 横浜FM1-0神戸 日産ス]

 DF栗原勇蔵ら一部選手は“魅せる”ことよりも、勝利へのこだわりを口にしていたが、指揮官は納得いかなかった。横浜F・マリノス木村和司監督は、相手が2人退場しながら1点しか取れなかった攻撃陣に苦言を連発した。

 「全然だね。本当にサポーター、ファンに申し訳ないゲームをした。勝点3を取れたが、私は最初からリーグ戦に関しては“楽しむ”ということをやってきたけど、できてなかった。サポーターに喜んでもらって帰ってもらう、そしてまた見に来たいと思ってもらう、そういうプロ意識が本当に足りない」

 試合後の記者会見。神戸が2人退場し、シュートも3倍近い19本(神戸は7本)を放ちながらも1得点のみの結果に、怒りがふつふつと沸いてきた。「プロだからもちろん結果は優先されるけど、一番大事なのは選手が楽しむとか、いかにサポーターとファンを楽しませるか、喜ばせるか」と“魅せて勝つ”ことへのこだわりを口にした。

 選手を思うように動かせない、自分自身にも腹が立ったという。後半23分にこの日が初先発だったFW端戸仁に代えてMF狩野健太を送り出した。もっと攻撃して、ゴールを取れという、チーム全体に向けた“メッセージ”だった。しかし、決して機能したとは言いがたく、後半ロスタイムに狩野の代えてMF清水範久を送り出すという交代策をとった。

 「健太の交代なんかは自分のミスだと思っている。わかっていない。そこは本当に悔しい。自分に腹を立てて、ああいう交代をした。自分が情けなかった。何で入れたのかなと」と苛立ちを口にした。

 次戦は強敵の鹿島が相手。「前半戦、一番やられたと感じた相手。これに勝たないと今よりマリノスは上位にいけない」と木村監督。王者相手に攻撃サッカーを貫き、モットーの“魅せて勝つサッカー”を展開する。

<写真>横浜FM木村監督
(取材・文 近藤安弘)

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