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マルシオ2発、ミシェウ全得点演出、新潟が4発快勝で名古屋を粉砕

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[10.17 J1第26節 新潟4-1名古屋 東北電ス]

 名古屋の快進撃を止めた。FW矢野貴章のドイツ移籍後、5試合勝利なし(1分4敗)と苦しんでいた10位アルビレックス新潟が首位名古屋グランパスに4-1で快勝し、6試合ぶりの白星を飾った。

 9日の天皇杯3回戦・町田ゼルビア戦で故障から復帰したMFマルシオ・リシャルデスがこの日、リーグ戦5試合ぶりに復帰。さらにFWミシェウも3試合ぶりに戻ってきた。チーム内得点王のFWチョ・ヨンチョルは出場停止で欠いたが、ブラジル人コンビがそろってピッチに戻り、首位・名古屋を圧倒した。

 試合は新潟のゴールで幕を開ける。前半31分、ミシェウが倒されて得たFKをマルシオが直接決めて先制。わずか3分後に同点に追い付かれたが、新潟の勢いは衰えなかった。

 前半43分、ミシェウの右CKにPA正面でMF三門雄大がダイレクトボレー。GK楢崎正剛とゴールポストのわずかな間に突き刺す豪快なシュートで再び勝ち越すと、同45分には中央のミシェウからボールを受けたMF本間勲の左クロスをFW大島秀夫が右足で押し込み、3-1とリードを広げた。

 前半終了間際の2得点。一気に流れを引き寄せた新潟は後半に入っても果敢に攻め込む。後半8分にPA手前でマルシオが倒されると、このプレーが2枚目の警告となり、名古屋のMF中村直志が退場。数的優位に立つと、攻撃の手を緩めず、さらに名古屋を押し込んだ。

 後半30分にはミシェウからのボールを左サイドで受けた三門が中央に折り返し、マルシオが右足で決めて4-1。試合を決定付けた。その後は名古屋のパワープレーを警戒し、35分に大島に代えてDF鈴木大輔を投入。終了間際の47分には、リーグ戦デビューとなるMF大野和成をピッチへ送り込み、そのまま逃げ切った。

 2得点の活躍を見せたマルシオは試合後のインタビューで「まだトップと差が開いている状況だが、少しでも上に上がれるように頑張りたい」とコメント。全4得点に絡んだミシェウとともに、復帰戦でさっそく結果を残したブラジル人コンビの存在は頼もしい限りだ。次節はチョ・ヨンチョルも出場停止から戻ってくる。残り8試合。新潟の復活は、今後対戦する相手にとっては脅威となりそうだ。

(文 片岡涼)

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