beacon

梅崎今季初出場も…浦和は70日ぶりの黒星

このエントリーをはてなブックマークに追加
[10.23 J1第27節 磐田2-1浦和 エコパ]

 快進撃がついに止まった。3連勝中の浦和レッズはアウェーで磐田と対戦。8月14日の名古屋戦(1-3)以来、約2ヵ月ぶりに関東以外の敵地に乗り込んだが、この名古屋戦以来となる9試合ぶりの敗戦を喫した。

 DFサヌが出場停止のため、前節のC大阪戦(2-0)で5試合ぶり復帰を果たしたDF宇賀神友弥が左SBで先発。リーグ3連勝中の勢いは、この日も健在だった。

 序盤から宇賀神が果敢に攻め上がり、対峙する磐田のMF西紀寛を打ち破り、チャンスを演出する。しかし、得点につなげることはできず、前半は0-0で終了した。

 迎えた後半16分、浦和が待望の先制点を獲得する。PA手前でFWエスクデロ・セルヒオがボールキープ。PA内中央でパスを受けたFWエジミウソンが右足で豪快にゴール左隅に決めた。

 1点のリードを奪い、このまま浦和がプラン通りに試合を運ぶかと思われたが、まさかの展開が待っていた。後半17分、右サイドから磐田のFW前田遼一にドリブル突破を許すと、対応したDF山田暢久がフェイントでかわされ、カバーに入ったDF平川忠亮も付き切ることができない。角度のない位置から自由にクロスを許すと、ゴール正面に詰めていたFWジウシーニョに体を入れられ、同点に追いつかれた。

 勢い付いた磐田の反撃にさらされると、後半26分にはCKからファーサイドに飛び込んできたMF那須大亮への対応が遅れ、失点。逆転を許してしまった。

 その後、後半32分にMF原口元気に代えてMF梅崎司を投入。右ひざ前十字じん帯損傷に続いて右ひざ半月板を痛めるなど長期離脱を強いられていた梅崎が待望の今季初出場を飾ったが、決定的な仕事はできない。同40分にはMF高橋峻希に代え、リーグ戦10試合ぶりの出場となったMF鈴木啓太をピッチへ送るが、反撃は及ばなかった。

 名古屋戦以来、70日ぶりの敗戦は天皇杯を含めれば、公式戦11試合ぶりとなる黒星。試合後、フォルカー・フィンケ監督は「今日負けたことに関して、選手たちを責めるつもりはありません」としながらも、「私たちが相手を助けてしまったことによって、このような結果になってしまい残念」と試合を振り返っていた。

(文 片岡涼)

TOP