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神戸が3ヵ月ぶりホーム戦勝利で今季初の連勝、残留争いは大混戦に

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[11.6 J1第29節 神戸2-0仙台 ホームズ]

 16位の降格圏に低迷するヴィッセル神戸が今季初の2連勝を飾り、逆転でのJ1残留へ大きな勝ち点3を手にした。ホームでの勝利は8月8日の浦和戦(1-0)以来、6試合ぶりで、和田昌裕監督にとってはうれしいホーム初白星となった。

 迷わず和田監督に向かって走り出した。前半4分、FWポポの横パスを受けたFW吉田孝行が左足を振り抜く。GKの逆を突いたミドルシュートがゴールに吸い込まれると、吉田はベンチ方向へダッシュし、和田監督と熱い抱擁をかわした。

 吉田は試合後のインタビューで「無我夢中で、あまり覚えていない」と苦笑いしたが、11試合ぶりの勝利を飾った前節のG大阪戦(4-2)に続く2戦連発弾でチームを勢いに乗せた。前半29分にもMF朴康造の思い切りの良いミドルシュートが決まり、2-0と突き放した。

 FW大久保嘉人が負傷欠場し、MFボッティを出場停止で欠く中、仙台を圧倒した。吉田は「早い時間に点を取れて、そのあとは引き気味になって押し込まれる時間もあったけど、みんな強い気持ちで戦えた」と振り返る。仙台の反撃にも後半28分にはFW中島裕希のシュートをGK徳重健太が体を張って防ぐなど2-0で逃げ切り、5試合ぶりの無失点に抑えた。

 この日、大宮も勝ったため降格圏からの脱出はならなかったが、15位F東京とは勝ち点29で並んだ。直接対決を制し、13位仙台との勝ち点差も5。崖っ縁からの連勝で神戸が勢い付くとともに、残留争いの行方は混沌としてきた。

(文 西山紘平)

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